試合は開始1分に早くも動いた。中盤でのボール奪取からエウシーニョがドリブルで抜け出すと、左サイドを上がってきた阿部浩之にラストパス。先日日本代表にも初招集された阿部は、左足の狙い澄ましたシュートをゴールネットに突き刺し、川崎が先制した。
その後は、大宮も反撃。決定機も迎えるが、川崎の守備陣が身体を張ったディフェンスで凌いでいく。
すると、前半アディショナルタイム、川崎は左サイドから家長昭博がクロスを上げると、これに小林悠が頭で合わせ、ゴールネットを揺らす。川崎が2点をリードして前半を終了した。
後半に入っても、川崎が先にスコアを動かす。60分、再び家長のクロスに小林が飛び込み、右足でゴールネットを揺らして3点目。小林は今季通算22点目として、この時点でC大阪の杉本健勇とともに、得点王レースのトップに並んだ。
さらに川崎は81分、ペナルティエリア内に切り込んだ車屋紳太郎が相手に倒されPKを獲得。これを小林がど真ん中に蹴り込んで、豪快にゴールネットを揺らし決定的な4点目をゲット。これでハットトリックを達成した小林は通算23得点目として、得点ランクの単独首位に立つ。さらに川崎は後半アディショナルタイムに、カウンターから長谷川竜也が5点目をゲット。
川崎はこのまま5-0で大宮に快勝。そして他会場では、鹿島が敵地で磐田とスコアレスドローに終わり、この結果、最終節で首位交代。川崎が大逆転を見せ、J1初優勝を遂げた。小林は、単独での得点王となった。
【川崎 5-0 大宮 PHOTO】小林のキャリア初ハットトリックなど大量5得点で川崎が悲願の初優勝!!!