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香川は先制ゴールに絡むも…守備が脆弱なドルトムント、逆転負けでCLグループステージ敗退

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月22日

公式戦3連敗&DFBカップを除けば8戦未勝利…

今回も後半の早い時間帯で交代となった香川。時間とともに存在感は薄くなっていった。 (C) Getty Images

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 11月21日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージ第5節が行なわれ、ドルトムントは1-2でトッテナムに敗れた。

 負ければ決勝トーナメント進出の可能性がなくなるドルトムント。また、同時間にAPOELと対戦しているレアル・マドリーが勝っても、その時点で敗退が決まるという厳しい状況であるが、勝利を求めてホームでの一戦に臨んだ。
 
 試合は、3分にトッテナムのソン・フンミンがDFラインの裏に抜け出し、DFと競りながらファーストシュートを放つ。そこからはトッテナムが長くボールを保持するも、互いに慎重な、堅い内容の試合が続いていった。
 
 ドルトムントは13分にゴール前でオーバメヤン、ヤルモレンコ、ゲッツェがパスを回しながら、最後はヤルモレンコが左足に持ち替えてチームのファーストシュートを放つ。彼は19分には、オーバメヤンに浮き球のスルーパスを通し、最初の決定機を演出したが、飛び出したGKロリスの鼻っ先で放ったシュートは、ゴールマウスを逸れていった。
 
 スタメンに名を連ねた香川真司は、得点が必要なチームの推進力となるようなプレーはなかなか見せられずにいたが、25分に右ウイングのゲレイロに絶妙なスルーパスを入れると、その直後には正確なCKを蹴るなど、効果的なプレーが見られるようになった。
 
 トッテナムでは、ソン・フンミンが前線で存在感を示し、24分にオーリエ、30分にヴェルトンゲンと、両サイドからクロスを受けて惜しいシュートを放つ。ボールポゼッション、チャンスの数では上回ったアウェーチーム。しかし、最初のゴールはドルトムントにもたらされた。
 
 31分、縦パスが香川に通り、ボールは中に入ってきたゲレイロへ。ドリブルで進んだゲレイロからパスを受けた中央のヤルモレンコが後ろ向きでのヒールキックで直接縦に通すと、抜け出したオーバメヤンが今度は確実にロリスを破ってゴールネットを揺らした。
 
 リードされたトッテナムは40分、ローズの左からのクロスにエリクセンがダイレクトで合わせるが、好反応を見せたGKビュルキに止められる。さらに直後のCKではダイアーが競り勝ってヘディングシュートを枠内に飛ばすも、やはりビュルキの横っ跳びセーブに阻まれ、前半のうちに追い付くことはできなかった。
 
 一方、ドルトムントは公式戦ではCL4節のAPOEL戦以来、3試合ぶりにリードを保ったまま後半を迎えることに成功。しかし、それも長くはもたなかった。
 
 49分、右サイドでトッテナムにパスカットされると、アリからパスを受けた中央のケインに、ペナルティーエリア手前からあっさりゴール右隅にシュートを決められてしまう。ザガドゥが寄せていたものの、シュートコースを塞ぐことはできなかった。
 
 試合を振り出しに戻したトッテナムは、前半同様にボールポゼッションを高めていく。無理はしないが、DFラインの裏を衝いたり、ゴール前でうまくパスを繋いだりして、幾度もドルトムントに脅威を与えていった。
 
 ドルトムントは、最後のところで粘ってこれを防ぐが、一方でDFが凡ミスで相手にチャンスを与えたりして、自らムードを悪くしてしまい、なかなかリズムを掴むことができない。そんな状況下の66分、後半はあまりプレーに絡めていなかった香川は、カストロとの交代でピッチを退いた。
 
 76分、トッテナムはアリが左サイドで寄せてきたバルトラ、ゲッツェを置き去りにし、エリア内に侵入してソン・フンミンにラストパス。積極性を示し続けた韓国人ストライカーは冷静に、ゴール右隅にボールを置きにいくシュートを決め、勝ち越しに成功する。
 
 守備の甘さで逆転されたドルトムント。勝点が必要なチームは、しかしその攻撃はトッテナムにかわされ、逆に余裕を得たアウェーチームにゴールを脅かされる。81分には、右サイドを破られた後、エリクセンのきわどいヘディングシュート(わずかに枠外)を浴びた。
 
 83分、ヤルモレンコのパスを受けて右サイドを抜け出したオーバメヤンがクロスを入れるも、ゲレイロには合わず。一方で終了間際には、完全に独走したジョレンテの足で頭部をヒットされたビュルキが担架に乗せられて退場するなど、ドルトムントは泣きっ面に蜂の状態で、試合終了を迎えた。
 
 マドリーの結果(6-0の大勝)を待つまでもなく、CL敗退が決まり、スタンドからブーイングを浴びたホームチーム。公式戦では3連敗となり、また下部リーグのチーム相手に勝利したDFBカップ2回戦を除けば、これで8試合未勝利となった。
 
 トッテナムは勝点3を加え、最終節を待たずして自力で首位を確定。次節(12月6日)、彼らはAPOELと、そして3位でのヨーロッパリーグ出場を狙うドルトムントは敵地でマドリーと、それぞれ対戦する。

ソン・フンミンの逆転ゴールは鮮やかだったが、その直前にアリの突破を許したバルトラとゲッツェのプレーはあまりに緩く……。ドルトムントの2失点はいずれも、守備の甘さによるものだった。 (C) Getty Images

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