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【選手権予選】数多くの名選手を輩出した伝統校の浦和西。あと一歩で逃すも確かな足跡を残す

カテゴリ:高校・ユース・その他

小室功

2017年11月20日

今季2度敗れている難敵に対して、善戦をしたのだが…。

昌平に対し、浦和西は勇敢に立ち向かった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 古豪復活なるか――。
 
 全国大会への出場をかけた埼玉県決勝の焦点のひとつは“ここ”だった。
 
 ファイナルの舞台に勝ち上がった浦和西は、過去に全国優勝の実績(第35回選手権)を持ち、1968年のメキシコオリンピックの銅メダリストのひとりである鈴木良三氏をはじめ、柏レイソルやガンバ大阪などで監督を務めた西野朗氏(現在は日本サッカー協会技術委員長)ら、元日本代表選手がOBとして名を連ねる伝統校だ。
 
 今年、インターハイに30年ぶりに出場。選手権での切符獲得ともなれば、実に44年ぶりだ。古豪復活に向けて、現チーム関係者はもちろん、選手たちを支える家族の期待も膨らんでいた。そして何よりOB勢が色めき立っていた。

“対戦相手の昌平は難敵だが、ぜひ全国へ”が合言葉だった。
 
 11月19日、天候に恵まれた埼玉スタジアム2002に1万2809人の観衆が集まった。そのなかには自身の息子ほど、いや孫ほどの後輩たちの奮闘を見守るべく、足を運ぶ西高OBの顔があった。
 
 試合前、バックスタンドの一角を占める応援席から校歌が聞こえてくる。チームメイトが工夫を凝らした応援で、スタジアムの雰囲気を盛り上げていく。
 
 今年で指導10年目を迎えた市原雄心監督自身も浦和西OBだ。「決勝の前日に西野さんから“頑張れ”というメールをいただきました。多くの皆さんに気にかけていただいて、本当にありがたい。西高の新たな歴史を作りたい!」と、打倒・昌平に燃えていた。
 
 だが、下馬評は圧倒的に新進気鋭の昌平が優位。その根拠となるのは今年度、両校は公式戦で2度対戦し、5-1、4-1の大差で昌平が勝っていたからだ。
 
 劣勢がささやかれるなか、勝機を見出すための浦和西のゲームプランは明確だった。過去2試合の完敗を糧に、しっかり反省・研究した成果が前半のこう着状態を生んだ。相手にボールを支配されるものの、無闇に飛び込まず、粘り強い対応で、攻撃のスピードアップを許さなかった。
 
「前半はしのいで、後半勝負。そのプランどおりに進んだ。先制されながらも同点に追いつた時は、ここからだと思っていたのですが……」と市原監督が振り返るとおり、53分にFKから華麗に決められ、先制を許すも70分に起死回生の同点ゴールで振り出しに戻す。

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