44年ぶりの選手権出場は果たせなかったが、復活の狼煙を上げるには十分な結果だ!
勝負の行方は、まさにここからだった。ところが、興奮冷めやらぬ浦和西応援席を尻目に、わずか1分後に昌平が決勝点をマークする。歓声が悲鳴に変わった。
「チームとしてドリブルでの侵入を警戒していたし、わかっていたはずなのに決められてしまった。あの1本は悔やまれます。しかも、せっかく同点に追いついたばかりでしたから」と、市原監督は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
試合の終盤は持ち前の高さを生かした攻撃で、たびたび相手ゴールに迫ったが、冷静に試合を終わらせにかかる昌平の背中を捉え切れなかった。
「今年、総体で全国にいったとき、最初で最後かもしれないと思ったけれど、また全国にいきたいという意欲が沸いている。ファイナルで負けたら、やはり意味がないんだなと実感しました。勝つことの大切さを、次の世代に伝えていかなければいけない」(市原監督)
浦和西が再び全国への切符を手にしたとき、古豪復活とともに新たな時代の到来を告げることになる。その日を多くのチーム関係者が心待ちにしている。
取材・文:小室功(フリーライター)
「チームとしてドリブルでの侵入を警戒していたし、わかっていたはずなのに決められてしまった。あの1本は悔やまれます。しかも、せっかく同点に追いついたばかりでしたから」と、市原監督は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
試合の終盤は持ち前の高さを生かした攻撃で、たびたび相手ゴールに迫ったが、冷静に試合を終わらせにかかる昌平の背中を捉え切れなかった。
「今年、総体で全国にいったとき、最初で最後かもしれないと思ったけれど、また全国にいきたいという意欲が沸いている。ファイナルで負けたら、やはり意味がないんだなと実感しました。勝つことの大切さを、次の世代に伝えていかなければいけない」(市原監督)
浦和西が再び全国への切符を手にしたとき、古豪復活とともに新たな時代の到来を告げることになる。その日を多くのチーム関係者が心待ちにしている。
取材・文:小室功(フリーライター)