どうして? CL準優勝のユーベが王者マドリーを上回る史上最高額の賞金をゲット!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年06月07日

“逆転現象”の理由はスペイン勢の躍進にあった

欧州制覇はまたしてもならなかったものの、資金はますます潤沢となったユベントス。これを活かしてさらにチームを強化し、来シーズン、再び悲願成就を目指すこととなる。 (C) Getty Images

画像を見る

 2016-17シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)は、レアル・マドリーが4-1でユベントスを撃破し、CLとしては史上初の連覇、チャンピオンズ・カップ時代を含めて最多の12回目となる欧州制覇を果たして幕を閉じた。


 これにより、マドリーの偉大さと価値がさらに高めるこことなったわけだが、今シーズンのCLにおける収益を見ると、実は彼らよりもユベントスの方が上を行っている。

 イタリアの王者がこのカップ戦で得た収益は1億920万ユーロで、これは歴代最高の数字である。一方、マドリーは8090万ユーロであり、両チームのあいだには日本円で36億円ほどの差が生じているのだ。

 CLでは、出場した各クラブに分配される賞金総額は約13億ユーロ(!)で、これは、成績に合わせて支払われる総額7億6190万ユーロと、マーケット面での分配金5億700万ユーロの2つに分けられる。

 前者については、CLに出場した時点で各チームに1270万ユーロが、グループステージでは試合ごとに、勝つと150万ユーロ、引き分けると50万ユーロが支払われる。ちなみに今シーズンの成績は、マドリーが3勝3分け、ユベントスは4勝2分けだった。

 以降、決勝トーナメント1回戦で600万ユーロ、準々決勝で650万ユーロ、準決勝で750万ユーロが、それぞれ勝者に支払われ、決勝については、勝者は1550万ユーロ、敗者は1100万ユーロを受け取ることとなる。

 これだけを見ると、マドリーはユベントスよりも350万ユーロ上回っているのだが、順位が逆転した原因はマーケット面の分配金にある。

 これはテレビ放映権などによるもので、こちらの分配は国単位で行なわれることとなっている。そして成績が高いほど配分率が高くなるため、上位進出を果たしたチームが多い国ほど、各チームの取り分は少なくなっていく仕組みとなっている。

 スペインは、優勝したマドリーの他、アトレティコ・マドリーが準決勝へ、バルセロナが準々決勝へ進出し、セビージャも決勝トーナメント1回戦まで駒を進めた。

 一方、イタリアはローマがプレーオフで敗れたため、本戦出場チーム自体がユベントスとナポリの2チームだけ。そしてナポリも、決勝トーナメント1回戦でマドリーに敗れたことで、ユベントスがほぼ“総取り”状態となったのである。

 この差が、逆転現象と過去最高の収益を生み出した。同様の理由から、ベスト16止まりのナポリは、ベスト8のバルセロナを上回っている。なお、収益額のベスト10は以下の通りだ。

1位 ユベントス 1億920万ユーロ
2位 レアル・マドリー 8090万ユーロ
3位 ナポリ 6570万ユーロ
4位 アーセナル 6240万ユーロ
5位 バルセロナ 6130万ユーロ
6位 アトレティコ・マドリー 5990万ユーロ
7位 パリ・サンジェルマン 5620万ユーロ
8位 バイエルン 5530万ユーロ
8位 モナコ 5530万ユーロ
10位 ドルトムント 5320万ユーロ

【関連記事】
【藤田俊哉の目】現地観戦したCL決勝。C・ロナウド、イスコも光ったがMVPを選ぶなら…
ケインらが泥水に沈められた!? イングランド代表、「勇敢でなくてはならない」 と海兵隊に入隊!
アーセナル、シャルケ内田同僚のSBコラシナツを5年契約で獲得!
ACL暴行事件の真相~フェアプレー賞の済州が蛮行に及んだ舞台裏と、羞恥心に苛まれる韓国メディアとファンの本音とは
予選含め79クラブが出場!CL17-18シーズンの顔ぶれは?
「全てが台無し」「老いぼれみたい」…C・ロナウドの“優勝カット”に辛辣意見が殺到

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ