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【新潟】「タイトルをもたらす男」三浦文丈新監督の誓い。カズと2トップを結成したことも…

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年12月31日

横浜、磐田、FC東京、優勝時に“不可欠な存在”だった。

昨季はJ3の長野の監督を務めた三浦文丈氏。2017年、新潟の新監督に就任。初めてJ1で指揮を執る。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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 三浦文丈氏が来季、新潟の新監督に就任する。2016年はキャリア初めてJクラブの監督として、長野を率いて3位で終えている。J1のチームを率いるのは、今回が初めて。新潟では13、14年に柳下正明元監督の下、コーチを務めている。
 
 三浦監督の現役時代は、「タイトル」をもたらす男と言えた。
 
 95年、横浜のリーグ初制覇。99年、移籍直後の磐田の3冠、そして04年、FC東京のナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)優勝を果たし、初タイトルをもたらした。いずれも、不動のレギュラーという立場ではなかった。しかし、間違いなく、その時、チームにいなければ優勝はなかったと言って過言ではない、不可欠な存在だった。
 
 若い頃、横浜ではどんな相手にも怯まずドリブルを仕掛け、当時を知る原博実元FC東京監督(現Jリーグ副理事長)は「とにかくやんちゃ。怖いもの知らずだったね」と振り返っていた。また中堅時代は、京都でカズと2トップを組み、磐田では小学時代からの盟友である藤田俊哉とプレーした。しかし一方で監督交代により出場機会を失うなど、選手がピッチ外の変化に翻弄される怖さを知った。そして30代、FC東京でボランチとしてまさにチームのよりどころとなって支え、時にスタッフや選手の橋渡し役を務めた。
 
 イケイケな時も、自信が砕かれた時も、縁の下の力持ちだった時もあった。いろんな立場から、いろんなチームを見てきた。
 
 だからこそ、勝つ難しさも、負ける悔しさも、人としての痛みや悲しさも、身に染みて知っている。FWから状況によってはDFまで務めたプロ選手としての295試合のキャリアはもちろん、ひとりの人としてのハートの強さも魅力だ。
 
 13、14年と新潟のコーチを務めたあと、横浜時代の大先輩だった、福岡の井原正己監督からコーチとして招かれ、力を合わせてJ1昇格を果たしている。井原監督が、自身に不足していた何かを三浦に求めていたことが分かる。
 
 とはいえ、もちろん新シーズンの新潟は、安易に「タイトルが目標」と言える状況にはない。チームを支えたラファエル&レオの“ダブル”シルバの退団が決まり、移籍マーケットでは出遅れている印象が否めない。

  現実的にはJ1残留がノルマのシーズンになる――かもしれない。
 
 それでも、新潟は04年から13シーズンもの間、J1で戦ってきた。そのなかで、13年にはリーグ戦の後半戦(17試合)で1位の成績を収め、14年にはワールドカップ中断期に入るまでに首位と勝点3差まで迫ったこともあった(その後、主力組が移籍していき、徐々に成績を落としてしまった)。

 そして15年はナビスコカップで初のベスト4進出を果たした。
 
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