問題の「PK奪い合い」もむしろポジティブ? マンC撃破のトッテナム指揮官が掴んだ手応え

カテゴリ:ワールド

山中忍

2016年10月05日

相手を凌駕した猟犬のようなプレス!

65分にPKのキッカーを巡りボールを奪い合うソンとラメラ。このあとキッカーを任されるラメラはまさかの失敗をしてしまう。 (C) Getty Images

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「ほぼ完璧」
 
 トッテナムのマウリシオ・ポチェティーノ監督は、ホームでのプレミアリーグ第7節(○2-0)後に笑顔で語った。
 
 それもそのはず。自軍は、マンチェスター・シティとの今シーズン無敗対決を制して、優勝候補として名乗りを上げたのだ。「プレッシング・サッカー対決」での勝利は、攻守に積極姿勢を求めるアルゼンチン人指揮官に更なる喜びを与えたに違いない。
 
 国内メディアに、「グアルディオラの流儀でマンチェスター・Cを倒した」と讃えられたトッテナムは「目には目を、プレスにはプレスを」とばかりに、1トップのソン・フンミンを先頭にマンチェスター・Cを追い立てた。
 
 ポチェティーノの選手たちは、ホワイト・ハート・レーンのピッチを駆ける白い「牡鹿」というよりも、まさに白いユニフォームを着た「猟犬」の群れのようだった。
 
 近年のプレミアでトッテナムには、トレードマークである激しさの一要素に果敢なプレッシングが加わり始めている。
 
 ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・Cのお株を奪ったトッテナムの陣形は、CBコンビだけを残して両SBも中盤が持ち場のような位置にいる“ハイプレス仕様”。ビルドアップを許されなかったマンチェスター・Cは計103本のミスパスを記録し、その多くが自陣内で発生した。
 
 トッテナムの先制点はアレクサンダル・コラロフのオウンゴールだが、ビクター・ワニャマによるボール奪取からの一気呵成の攻めが相手左SBをパニックに陥れた。さらにデル・アリが決めた追加点の場面でも敵に息つく暇を与えていなかった。
 
 試合後には、敗れたグアルディオラも「相手が1枚上手だった」と認めざるを得ず、翌朝には、語呂合わせの好きな大衆紙代表格の『サン』紙に、スパーズにかけた「スパーフェクト」の見出しが飾られたほどの出来であった。
 
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