大宮――攻め急いで“戦術ムルジャ”後の一手を作り出せず。ゲームコントロールが課題に。

【警告】大宮=なし 磐田=上田(25分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】カミンスキー(磐田)

SBの裏、そしてCBの間に生まれたスペースを脅かし続けたD・ムルジャ。ストライカーらしい同点弾だったが、その後の決定機はゴールに結び付けられなかった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
【チーム採点・寸評】
大宮 5.5
圧力に押されてパスやトラップなど単純なミスが散見。後半にムルジャを最終ラインの裏に走らせる形を多くしてからは磐田を困らせたが、攻め急いでしまって決定打を食らわせるには至らなかった。前節の広島戦と同じく、ゲームコントロールに課題を残した。
磐田 6
高い位置からプレスでアクションを起こし、大宮とほぼ対等のポゼッションを維持。小林の先制点で理想的な展開に持ち込んだが、最終ラインの距離感が開いた隙を突かれて同点弾を許し、「勝点2を失った」(名波監督)。昨季J2でしのぎを削った大宮相手だけに「J1基準」に照らし合わせると判断が難しい面もあるが、失点後を含めてボールを握る時間が多かった点はポジティブに捉えられる。
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・5節 大宮 1-1 磐田
【大宮|採点・寸評】
GK
1 加藤順大 6
失点シーンは致し方なし。今季リーグ戦初先発も緊張した様子はなく、63分にはコースを切ってビッグセーブを見せた。
DF
13 渡部大輔 5.5(17分OUT)
11分の決定機は、ファーストタッチの巧みさでチャンスを作った。違和感で早々に交代したのはチームにとって小さくないダメージに。
2 菊地光将 5
強靭なジェイ、アダイウトンに手を焼く。最前線でしっかりとボールを収められ、しばしばピンチを招いた。
3 河本裕之 5.5
菊地のカバーに引っ張られ過ぎた。前節の広島戦と同様に思い切りの良いプレーは影を潜め、相手攻撃陣には脅威に映らなかっただろう。
22 和田拓也 6.5
昨季のポジションに戻ってチームを助ける。攻守にサポート意識を高く持ち、常にいてほしいところに陣取っていた。
MF
23 金澤 慎 5
中盤でフィルターとなるべく奮闘。ただ、寄せのタイミングが一瞬遅くボール保持者に自由を許す。アダイウトンは手に余ったか。
10 岩上祐三 5(69分OUT)
時折、好フィードを見せるが、配球役としてはまだ物足りない。44分の失点シーンはスペースの危機管理が甘かった。
17 横谷 繁 6
守備時には中に入り過ぎてスペースを狙われた。だが、攻撃時には身体の強さを活かして時間を作り、相手の隙を見逃さずに同点ゴールをアシストした。
7 江坂 任 5.5(90+1分OUT)
リーグ戦初出場。家長、和田とのパスワークは連係に不安がないところを示した。ハードワークも見どころだったが、やや単調だったか。
FW
41 家長昭博 5.5
いつものように、上下左右に自由に動いた。正確かつ素早いボール捌きでリズムを生んでいたものの、能力を考えれば及第点とは言えない。
8 ドラガン・ムルジャ 6
磐田の最終ラインとの駆け引きを制して、ストライカーらしく58分に同点弾。70分の決定機逸はカミンスキーを褒める以外にない。
交代出場
19 奥井 諒 5(17分IN)
労を惜しまずタッチライン際を走り続けたが、対面したアダイウトンや中央から流れるジェイ、小林に苦戦した。
39 泉澤 仁 6(69分IN)
目の前に広がった空間をスピードとテクニック、積極性で存分に活用。79分には切り込んであわやのシーンも、相手GKの好セーブに阻まれた。
9 ネイツ・ペチュニク -(90+1分IN)
前線に高さとパワーを加えるために投入。ただし考えていたような形は少なく、アピールはできずに終了の笛を聞いた。
監督
渋谷洋樹 5.5
前半は主導権争いで後手に回った。後半はムルジャに頼ったカウンターで流れを引き寄せた。理想を現実のギャップをどう埋めるか、今後に期待。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
大宮 5.5
圧力に押されてパスやトラップなど単純なミスが散見。後半にムルジャを最終ラインの裏に走らせる形を多くしてからは磐田を困らせたが、攻め急いでしまって決定打を食らわせるには至らなかった。前節の広島戦と同じく、ゲームコントロールに課題を残した。
磐田 6
高い位置からプレスでアクションを起こし、大宮とほぼ対等のポゼッションを維持。小林の先制点で理想的な展開に持ち込んだが、最終ラインの距離感が開いた隙を突かれて同点弾を許し、「勝点2を失った」(名波監督)。昨季J2でしのぎを削った大宮相手だけに「J1基準」に照らし合わせると判断が難しい面もあるが、失点後を含めてボールを握る時間が多かった点はポジティブに捉えられる。
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・5節 大宮 1-1 磐田
【大宮|採点・寸評】
GK
1 加藤順大 6
失点シーンは致し方なし。今季リーグ戦初先発も緊張した様子はなく、63分にはコースを切ってビッグセーブを見せた。
DF
13 渡部大輔 5.5(17分OUT)
11分の決定機は、ファーストタッチの巧みさでチャンスを作った。違和感で早々に交代したのはチームにとって小さくないダメージに。
2 菊地光将 5
強靭なジェイ、アダイウトンに手を焼く。最前線でしっかりとボールを収められ、しばしばピンチを招いた。
3 河本裕之 5.5
菊地のカバーに引っ張られ過ぎた。前節の広島戦と同様に思い切りの良いプレーは影を潜め、相手攻撃陣には脅威に映らなかっただろう。
22 和田拓也 6.5
昨季のポジションに戻ってチームを助ける。攻守にサポート意識を高く持ち、常にいてほしいところに陣取っていた。
MF
23 金澤 慎 5
中盤でフィルターとなるべく奮闘。ただ、寄せのタイミングが一瞬遅くボール保持者に自由を許す。アダイウトンは手に余ったか。
10 岩上祐三 5(69分OUT)
時折、好フィードを見せるが、配球役としてはまだ物足りない。44分の失点シーンはスペースの危機管理が甘かった。
17 横谷 繁 6
守備時には中に入り過ぎてスペースを狙われた。だが、攻撃時には身体の強さを活かして時間を作り、相手の隙を見逃さずに同点ゴールをアシストした。
7 江坂 任 5.5(90+1分OUT)
リーグ戦初出場。家長、和田とのパスワークは連係に不安がないところを示した。ハードワークも見どころだったが、やや単調だったか。
FW
41 家長昭博 5.5
いつものように、上下左右に自由に動いた。正確かつ素早いボール捌きでリズムを生んでいたものの、能力を考えれば及第点とは言えない。
8 ドラガン・ムルジャ 6
磐田の最終ラインとの駆け引きを制して、ストライカーらしく58分に同点弾。70分の決定機逸はカミンスキーを褒める以外にない。
交代出場
19 奥井 諒 5(17分IN)
労を惜しまずタッチライン際を走り続けたが、対面したアダイウトンや中央から流れるジェイ、小林に苦戦した。
39 泉澤 仁 6(69分IN)
目の前に広がった空間をスピードとテクニック、積極性で存分に活用。79分には切り込んであわやのシーンも、相手GKの好セーブに阻まれた。
9 ネイツ・ペチュニク -(90+1分IN)
前線に高さとパワーを加えるために投入。ただし考えていたような形は少なく、アピールはできずに終了の笛を聞いた。
監督
渋谷洋樹 5.5
前半は主導権争いで後手に回った。後半はムルジャに頼ったカウンターで流れを引き寄せた。理想を現実のギャップをどう埋めるか、今後に期待。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。