互いに良さを消そうとしながらも、要所で良さを発揮した一戦。

退席:シュミット監督(レバークーゼン) (C) SOCCER DIGEST

ドゥルムのパスをフリーで難なく決めたオーバメヤン。ブンデスリーガでは19節インゴルシュタット戦以来のゴールで、通算得点を21に伸ばした。 (C) Getty Images
2月21日(現地時間)、ブンデスリーガ第22節が行なわれ、ドルトムントは敵地でレバークーゼンに1-0で勝利した。
前節ハノーファー戦から6人、3日前に行なわれたヨーロッパリーグ(決勝トーナメント1回戦)のポルト戦から5人と、大幅にスタメンを入れ替えて臨んだドルトムント。香川はベンチで90分を過ごすこととなった。
勝点差は13あるとはいえ、2位と4位という上位対決らしく、互いの意地がぶつかり合った高度な守備合戦。互いに良さを出させまいとばかりに、相手がボールを持つや否や、素早く分厚いプレッシングを仕掛けてボールを奪い合う。
それゆえ、効果的な攻撃はなかなか見ることはできず、両チームがまともに相手ゴールに迫ったのは、37分になってからだった(レバークーゼンがパスワーク、ドルトムントはその直後にカウンターでチャンスを得た)。
とりわけドルトムントは、ムヒタリアン以外はプレーに変化をつけることができず、単調な縦パスを繰り返すも、簡単に撥ね返される場面が前半は目立った。ロイス、ギュンドアン、香川の不在は、明らかにここに影響を及ぼしていたと言えよう。
それでもアディショナルタイム、ドルトムントは粘り強くボールを回し、プリシッチからパスを受けたオーバメヤンがフリーでシュートチャンスを得るも、つまり気味のシュートは枠を外れ、試合はスコアレスで折り返しとなった。
後半、ドルトムントが最終ラインの人数を減らし、またロイスを投入したことで、ボールを効果的に回せるようになった他、前線に連動性も生まれる。対するレバークーゼンもより高い位置でプレッシングをかけながら果敢に攻めたことにより、前半とは異なり、互いのゴールに近い位置で試合は展開される。
そして64分、キースリンクのベンダーに対するファウルから、素早くリスタートしたドルトムントが、ギンター→ロイス→ドゥルムと繋ぎ、左サイドを抜け出したドゥルムの折り返しをフリーのオーバメヤンが押し込んで先制に成功した。
ところがこの直後、レバークーゼン側から執拗な抗議を受けたツバイヤー主審がピッチから引き揚げてしまい、さらに両チームの選手がこれに続いたことで、試合はしばらく中断を余儀なくされた。
再開後は、1点を追うレバークーゼンがより積極性を増し、ベララビ、エルナンデス、キースリンクが再三、相手ゴール前に迫るも、最後のパスが通らなかったり、シュートがわずかに枠を外れるなどしたりして、追いつくことができない。
猛攻のなかでエルナンデスが頭で合わせたシュートが、彼と競り合ったパパスタソプーロスの手に完全に当たっていたのが見逃された場面と、アディショナルタイムに右サイドを抜け出したベララミのラストパスをエルナンデスが決められなかったのは、痛恨だった。
対するドルトムントはカウンター主体で、幾度かチャンスを得た。87分には、ロイスがギンターのスルーパスで抜け出してGKと1対1になるも防がれ、試合は最少得点差のまま終了を迎えた。
常に厳しいプレッシングをかけ合い、そのなかで持ち味を出しながら攻め合った試合。互いの良さを消そうというプレーだったにもかかわらず、要所では良さが見られた。中断のアクシデントも、試合をだらけさせるどころか、結果的には両チームに体力回復の時間を与え、また選手の闘志を掻き立てることに繋がったようだ。
前節ハノーファー戦から6人、3日前に行なわれたヨーロッパリーグ(決勝トーナメント1回戦)のポルト戦から5人と、大幅にスタメンを入れ替えて臨んだドルトムント。香川はベンチで90分を過ごすこととなった。
勝点差は13あるとはいえ、2位と4位という上位対決らしく、互いの意地がぶつかり合った高度な守備合戦。互いに良さを出させまいとばかりに、相手がボールを持つや否や、素早く分厚いプレッシングを仕掛けてボールを奪い合う。
それゆえ、効果的な攻撃はなかなか見ることはできず、両チームがまともに相手ゴールに迫ったのは、37分になってからだった(レバークーゼンがパスワーク、ドルトムントはその直後にカウンターでチャンスを得た)。
とりわけドルトムントは、ムヒタリアン以外はプレーに変化をつけることができず、単調な縦パスを繰り返すも、簡単に撥ね返される場面が前半は目立った。ロイス、ギュンドアン、香川の不在は、明らかにここに影響を及ぼしていたと言えよう。
それでもアディショナルタイム、ドルトムントは粘り強くボールを回し、プリシッチからパスを受けたオーバメヤンがフリーでシュートチャンスを得るも、つまり気味のシュートは枠を外れ、試合はスコアレスで折り返しとなった。
後半、ドルトムントが最終ラインの人数を減らし、またロイスを投入したことで、ボールを効果的に回せるようになった他、前線に連動性も生まれる。対するレバークーゼンもより高い位置でプレッシングをかけながら果敢に攻めたことにより、前半とは異なり、互いのゴールに近い位置で試合は展開される。
そして64分、キースリンクのベンダーに対するファウルから、素早くリスタートしたドルトムントが、ギンター→ロイス→ドゥルムと繋ぎ、左サイドを抜け出したドゥルムの折り返しをフリーのオーバメヤンが押し込んで先制に成功した。
ところがこの直後、レバークーゼン側から執拗な抗議を受けたツバイヤー主審がピッチから引き揚げてしまい、さらに両チームの選手がこれに続いたことで、試合はしばらく中断を余儀なくされた。
再開後は、1点を追うレバークーゼンがより積極性を増し、ベララビ、エルナンデス、キースリンクが再三、相手ゴール前に迫るも、最後のパスが通らなかったり、シュートがわずかに枠を外れるなどしたりして、追いつくことができない。
猛攻のなかでエルナンデスが頭で合わせたシュートが、彼と競り合ったパパスタソプーロスの手に完全に当たっていたのが見逃された場面と、アディショナルタイムに右サイドを抜け出したベララミのラストパスをエルナンデスが決められなかったのは、痛恨だった。
対するドルトムントはカウンター主体で、幾度かチャンスを得た。87分には、ロイスがギンターのスルーパスで抜け出してGKと1対1になるも防がれ、試合は最少得点差のまま終了を迎えた。
常に厳しいプレッシングをかけ合い、そのなかで持ち味を出しながら攻め合った試合。互いの良さを消そうというプレーだったにもかかわらず、要所では良さが見られた。中断のアクシデントも、試合をだらけさせるどころか、結果的には両チームに体力回復の時間を与え、また選手の闘志を掻き立てることに繋がったようだ。