伝統のイタリア・ダービーは激しい肉弾戦に。狙い通りの結果を手にしたのは?

カテゴリ:メガクラブ

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2015年10月19日

ヨベティッチを軸にインテルが次々とチャンスを作る。

インテル対ユベントス戦の結果&スタメン。

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故障明けとは思えないキレを披露したヨベティッチ(左)。持ち前の創造性と技術を利して、とりわけ前半に数多くのチャンスを作った。(C)Getty Images

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 10月18日のセリエA8節、ミラノのサン・シーロでインテル対ユベントスの“イタリア・ダービー”が開催された。
 
 ミラノ、トリノと異なる街に本拠地を置く両者の対戦が、“ダービー”と呼ばれるようになったのは1967年。イタリアの20世紀を代表するジャーナリスト、故ジャンニ・ブレーラが名付け親だ。当時、ステッラ(「星」の意。セリエA優勝10回の証)を付けるのが両クラブだけだったのが、その理由だと伝えられている。
 
 その後は、「リーグ創設時からセリエAに留まり続ける2クラブの対戦」という意味も込められるようになったが、2006年にユーベがカルチョポリによってセリエBに降格し、その伝統は途切れた。
 
 ここまでの公式戦通算対戦成績は、ユベントスが101勝、インテルが69勝、引き分けが55。互角とは言えない数字だが、イタリアのみならず世界中の注目が集まるビッグカードだ。
 
 ここまで5勝1分け1敗で2位の好位置に付けるインテルは、4-2-3-1を選択。故障中だったヨベティッチが3試合ぶりにスタメンに返り咲いた。
 
 一方、ここまで2勝2分け3敗でまさかの12位に沈むユーベは、3-5-2を採用。怪我が長引いていたマルキージオが5試合ぶりに復帰した。
 
 今シーズンのセリエAで最多の79,154人の観客のハイテンションに後押しを受けて、序盤からインテンシティーの高い肉弾戦に。16分までにマルキージオ、F・メロ、ケディラ、ザザの4人がイエローカードを食らった。
 
 前半に優勢だったのは、守備ではF・メロとメデルの“ダブル狂犬”のハードディフェンスが効果的で、攻撃ではヨベティッチが敵2ライン(DFとMF)間で創造性と技術を発揮したインテル。とりわけ26分にヨベティッチ、29分にブロゾビッチが撃ったシュート、34分のヨベティッチの直接FK、37分と42分のイカルディの飛び出しは、少しの幸運があればゴールというシーンだった。
 
 ユーベは4分にクアドラード、9分にザザが惜しいシュートを放ったが、その後は崩しの切り札であるポグバとクアドラードが良い形でボールを受けられず、なかなか好機を作り出せなかった。
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