J１リーグ ２ndステージ・11節
サンフレッチェ広島 － サガン鳥栖
９月19日（土）／19:00／エディオンスタジアム広島
 
サンフレッチェ広島
２ndステージ成績（10節終了時）：１位　勝点24　８勝０分２敗　28得点・11失点
年間成績（27試合終了時）：１位　勝点58　18勝４分５敗　57得点・27失点

【最新チーム事情】
●エース佐藤の記録達成へ、チームのモチベーションも高い。
●３連勝で年間・第２ステージともに首位に浮上。
●ドウグラスと浅野が２戦連続ゴール中と好調を維持。
●練習では柴﨑、森﨑浩が華麗なゴールを決める。
 
【担当記者の視点】
　決して盤石ではないが、我慢の戦いをずっと続けていることが、今季３度目となる３連勝や年間・ステージ首位につながっている。前節の山形戦も相手の守備にはめられて先に失点も許したが、そこからリカバリー。ミキッチのクラブ史上最高齢ゴールやGK林の３節・浦和戦以降のPK３本連続ストップという偉業もあり、今季５度目の逆転勝ちを成し遂げた。
 
　佐藤のJ１通算得点記録達成はお預けとなったが、この記録にエースが迫っている事実が、「勝利で記録を祝いたい」（水本）というチームのモチベーションにつながっているのは確かだ。
 
　３試合で10得点を叩き出している好調な攻撃陣のなかでも、ドウグラスと浅野の活躍が目を引く。名古屋戦でハットトリックを達成したドウグラスは、ここ３試合で４得点・２アシストを記録し、シーズン15得点はリーグ３位。浅野も途中出場ながら２得点・１アシスト。特に今や広島の攻撃の切り札となった背番号29は、途中出場でのゴールが６得点に上る。
 
　過去、途中出場における得点のリーグ記録は、森山泰行、長谷川健太、播戸竜二が持つ９得点で、前人未踏の「途中出場での10得点」まで残り７試合で４得点は、今の彼なら夢ではない。「もちろん、先発で出るのが理想だけど、途中から出ても１試合・１得点を狙っているのは変わらない。記録はもちろん、意識したいですね」。サポーターから呼ばれる「ジャガー」の愛称がお気に入りだという浅野の意欲が高い。
 
　ただ、彼らも決して安泰ではないのが、今の広島の強さだ。練習では怪我から復帰した柴﨑や森﨑浩が美しいゴールと技術の高さを見せつけ、皆川も積極的なプレーで存在をアピール。佐藤や野津田も含め、前線の選手たちが厳しい競争にさらされていることが、リーグ唯一の１試合平均２点台キープにつながっているのだろう。