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【J1採点&寸評】広島×名古屋|佐藤寿人、ドウグラスらアタッカーが爆発! 広島が充実の内容でステージ首位の鹿島にぴったり追走

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年08月29日

佐藤がゴンの大記録にあと1点と迫るJ1通算156点目。ドウグラスは自身Jリーグ初のハットトリックを達成。

【警告】広島=なし 名古屋=磯村(42分)、矢野(71分)、永井(81分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ドウグラス(広島)

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佐藤(11番)はミキッチのクロスに左足で合わせて、中山雅史氏の持ちJ1通算157ゴールにあと1点と迫った。チームの勝利にも大きく貢献した一撃だった。写真:徳原隆元

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【試合内容】
 試合は開始早々に動く。6分、敵陣でボールを奪った広島は、ミキッチの右サイドからのクロスをドウグラスが巧みに決めて幸先良く先制する。3分後には、再び右クロスを今度は佐藤が流し込み、10分足らずで2点のリードを奪う。
 
  対する名古屋も25分以降は攻撃のギアを上げるものの、どれも単発に終わる。広島の堅い守備を打ち破れない。
 
 後半は一転して、ノーガードの打ち合いとなる。52分、広島がカウンターから3点目を奪うと、70分には浅野が自ら獲得したPKを決めて4点目。ゲームは決したか、はずだった。
 
 ところが名古屋も77分からの3分間で磯村、永井のゴールで2点を返して意地を見せる。
 
 大味となった試合は最後、広島のドウグラスがこの日自身3点目となるゴールを決めて勝負あり。浦和が敗れたため、勝点55で並ぶものの得失点差で広島が年間首位の座を奪い返した。ステージ順位も2位をキープし、鹿島を勝点1差で追う。
 
【チーム採点・寸評】
広島     6.5
速攻と遅攻を使い分けた攻撃で大量5ゴール。“取るべき人”が点を取ったという意味でも価値ある勝利となった。ただ4-0となった後の2失点は反省が必要だ。
 
名古屋  4.5
指揮官が「文字通りの守備崩壊」と悔やんだように、自分たちのミスから次々と失点。リトリートした相手に対するビルドアップの拙さも露呈し、「よくこの点差で済んだ」(西野監督)というのが現実だ。

 【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・9節

【広島|採点・寸評】
GK
1 林 卓人 6
闘莉王のPKをドンピシャでストップ。安定したセービングを見せていただけに、“悪夢の3分間”での2失点がなんとも悔しい。
 
DF
4 水本裕貴 5.5
永井に裏のスペースを突かれて失点に絡む。矢野のポストプレーにも押し込まれるなど、反撃を受けた時間帯にややプレー精彩を欠いた。
 
5 千葉和彦   
プレスが緩いと見るや、すかさずオーバーラップを敢行。1対1でのコースの切り方などツボを押さえた守備を見せただけに、2失点はもったいない。
 
33 塩谷 司   
相手の攻撃の圧力が弱く、守備では大きなピンチは訪れなかった。好調のミキッチをサポートするように、普段より低い位置でプレーした。
 
MF
6 青山敏弘 6
カウンターの勢いを吸収する守備が秀逸だった。機を見計らって前線に縦パスを撃ち込むなど、攻守でいぶし銀の活躍ぶりを見せた。
 
8 森﨑和幸 6
身体を張ったスライディングでシュートをブロック。シャドーとの連動したプレスで果敢にボールを奪い、チームに勢いをもたらした。
 
9 ドウグラス 7.5
空中戦勝勝率リーグ1位を誇る名古屋相手に技ありの先制ヘッドをお見舞い。チームに良い流れとゆとりをもたらし、終始優勢性を保ち、自らも嬉しいJリーグで初のハットトリックを達成。
 
14 ミキッチ 7
対面のマッチアップが有利と見るや序盤からエンジン全開。精度の高いクロスで2得点を演出し、守備にも奔走した。30分、CKのこぼれ球に右足を振り抜いてネットを揺らしたが、残念ながら幻のゴールに……。
 
18 柏 好文 6
攻撃を控えていた前半から一転、後半は勝負に出て1アシスト。杉森を倒してPKを献上したものの、守護神・林の好セーブに救われた。
 
24 野津田岳人 6.5
ゴールへの欲を抑え、粋なスルーでフリーだった佐藤のゴールをお膳立て。ミドルシュートや球際への飛び込みからは気迫が漲っていた。
 
FW
11 佐藤寿人 6.5
待望のJ1通算156点目目。中山雅史が持つJ1最多得点記録に、あと1点と迫った。直近の数試合に比べてボールがスムーズに収まり、活き活きとプレーしていた。次節のアウェー山形戦では大記録の達成、一気に新記録樹立にも期待。
 
交代出場
FW
29 浅野拓磨 6
冷静にPKを決めて6試合ぶりのゴール。ただ、89分に流れのなかからのカウンターでシュートを大きく外しており、プレー精度に磨きをかけたい。
 
FW
22 皆川佑介 -
途中出場でCFに入ったが、押し込まれていた時間帯とあって見せ場は限られ、持ち前のポストプレーや空中戦に持ち込めなかった。
 
DF
19 佐々木翔 -
“クローザー”として左WBへ。なにか大事に至るような局面には遭遇しなかったが、追加点を許さなかったという意味では役目を果たした。
 
監督
森保 一 6
「広島にとって特別な月」と語る8月のラストゲームでサポーターに勝利をプレゼント。2連敗からチームを立て直した半面、試合後には自身の交代のタイミングを反省点に挙げた。
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