【試合内容】
　クラブ創立50周年を祝うホームの大歓声に後押しされた松本が試合をほぼ支配したが、勝点３を手にしたのはアウェーの名古屋だった。
 
　序盤からアグレッシブな守備でリズムを掴んだ松本に押し込まれたものの、高さに勝る名古屋は粘り強く対応。攻撃の形こそ少なかったが、38分に矢田のミドルシュートが相手DFに当たってゴールに飛び込み、先制に成功した。
 
　後半は松本が次々と交代のカードを切り、流動的な崩しとセットプレーでさらなる攻勢に出たが、最後まで名古屋の堅陣は崩れず。虎の子の１点を守り切った名古屋が勝利を掴み、松本はこれで３連敗となった。

【J１ PHOTOハイライト】２ndステージ・７節

【チーム採点・寸評】
松本　5.5
チームとしての持ち味は十分に発揮したが、肝心の決定機をなかなか作り出せず。エキサイティングな試合展開を勝利へと導く“もう一押し”が足りなかった。
 
名古屋　６
内容では完全に負けていた。しかし劣勢を耐えて勝点３をもぎ取る試合運びは評価できるもので、価値ある勝利だった。
 
【松本｜採点・寸評】
GK
１　村山智彦　5.5
失点はノーチャンスで、相手の決定機も少なかったため出番は数えるほど。空中戦では思い切りの良い飛び出しでピンチの芽を摘む。
 
DF
30　酒井隆介　5.5
前半は時折見せるオーバーラップで攻撃に変化をつけたものの、後半は守備に追われた。
 
４　飯田真輝　６
守備だけでなく、セットプレーでも持ち味を見せた。的確なポジショニングで最少失点には抑えたが……。
 
36　安藤　淳　６
守備陣を巧みに操り、相手の攻撃を抑え続けたことは胸を張るべき。ビルドアップへの参加でも貢献した。
 
MF
３　田中隼磨　６
闘志溢れるプレーで古巣相手に奮闘。気の利いたプレーとクロスでチームを鼓舞したが、勝利にはつなげられなかった。
 
23　工藤浩平　６
前半は２列目、後半はボランチとしてゲームをコントロール。チームのアグレッシブさを助長した。
 
５　岩間雄大　６
主に守備的な役割を担い、広いスペースをカバー。果敢に相手の攻撃の芽を潰すなど、フィルター役として機能した。
 
17　飯尾竜太朗　６
キレのある動きで左サイドに起点を作っていた。前半に矢野と交錯し、そのままプレーは続けたがハーフタイムで無念の交代。
 
11　喜山康平　６
ボランチとして先発し、シュート３本を放って決定機も演出。左ウイングバックにポジションを変えた後半は勢いがやや衰えたか。
 
８　岩上祐三　６
運動量が豊富でキック精度も高く、ロングスローでもチャンスメイク。試合を通じたパフォーマンスの質ではこの日ナンバーワン。
 
FW　
９　オビナ　5.5
空中戦の強さを発揮した前半は存在感抜群だったが、徐々に失速。シュート１本という数字も寂しい。
 
交代出場
MF　
22　前田直輝　６
キレのあるドリブルで名古屋守備陣にプレッシャーをかけ続けた。惜しいシュートもあり、効果的な変化はもたらした。
 
FW　
39　阿部吉朗　5.5
ゴールを期待されて投入されるも、シュートは打てず、プレーにもあまり絡めなかった。
 
FW　
10　塩沢勝吾　－
約３か月ぶりのリーグ戦出場。限られた出場時間のなか、シュート１本を打ったが結果を残せなかった。
 
監督
反町康治　5.5
ゲームはほぼ掌握できた反面、敵の粘り強い対応を切り崩す一手を打てず。痛恨の３連敗を喫した。