【J1採点&寸評】神戸×広島|前線3枚が揃い踏みの広島が神戸を一蹴!

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2015年07月30日

神戸は後半立ち上がりで試合の大勢を決められる。

【警告】神戸=なし 広島=なし
【退場】神戸=なし 広島=なし
【MAN OF THE MATCH】佐藤寿人(広島)

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【試合内容】
 序盤は神戸が攻勢に出るが、パスの精度が悪く、なかなかチャンスを作れない。すると広島が一気に攻撃のギアを上げる。15分に佐藤のスルーパスを受けたドウグラスが冷静にネットを揺らして先制点をマーク。
 
 24分には佐々木のパスカットから左サイドに展開して、攻め上がった佐々木の折り返しを佐藤が決めて2点差に。さらに42分には野津田が自ら得たPKを沈めて前半だけで3点のリードを得た。
 
 後半の立ち上がりにもドウグラスが追加点を挙げ、広島は早々に試合の大勢を決め、4-0で完勝。第2ステージ5連勝を達成し、佐藤が12年連続のふた桁ゴールを決めるなどメモリアルなゲームとなった。
 
 一方、神戸はまたもホームで勝てず、2連敗となった。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・5節

【J1 PHOTOハイライト】神戸 0-4 広島

【チーム採点・寸評】 
神戸 5
広島の素早い攻撃に対応できずに前半で3失点。序盤からパスミスが多く、攻撃の形を作れなかった。終盤にはチャンスを迎えたが0-4の完敗。試合後にはひと際大きなブーイングを受けた。
 
広島 6.5
前線3枚の好連係を活かしたスピードのある攻撃で神戸を完全に攻略。守備陣も最後まで集中を切らさずに2試合連続のクリーンシートを達成。5連勝と大きな手応えを得られる勝利となった。
 
【神戸|採点&寸評】                          
GK      
22 山本海人 5     
ドウグラス、佐藤に決められた後に、野津田を倒しPKを献上。これを決められ前半のうちに3失点。後半には好セーブがあったが、計4失点ではやはり言い訳はできない。

DF
34 ブエノ 5
4試合ぶりに復帰。持ち味のフィジカルを活かした激しいディフェンスで対抗しようとしたが、野津田、柏らの仕掛けに後手を踏んだ。4失点目の場面ではドウグラスに振り切られた。
 
14 増川隆洋 5     
ファウルすれすれのタックルで広島の攻撃を潰す。ただ、スピード勝負では分が悪く、佐藤、ドウグラスに反応し切れないシーンが目に付いた。前半のみで悔しい交代になった。
 
5 岩波拓也 5       
1失点目の場面ではドウグラスを離してしまい、独走を許した。雑なパスが多く、チームのリズムを乱すシーンも。積極的にボールを奪いに行った姿勢は評価したいが……。
 
MF
6 高橋峻希 5.5     
果敢な走り込みで、前半に一度、広島最終ラインの裏を取る。しかし、クロスは味方に合わず。3失点目のシーンでは野津田のドリブルについていけずにPK献上の原因に。
 
31 安田理大 5
何度も左サイドを崩そうと試みるも、周囲と息が合わないプレーが散見。前半は低いクロスを狙うも中の味方には合わなかった。後半はニアのレアンドロに合わせるボールはあったが、決定機にはつながらず。
 
19 渡邉千真 5
ボールが足につかずに収められない回数が多すぎた。前半は右サイドをドリブルで突破しようとするも上手くいかず。後半は石津、レアンドロにそれぞれ良いパスを送るも結果は出なかった。
 
16 チョン・ウヨン 5.5      
試合立ち上がりにクロスバー直撃の一発を放つ。ただ、守備面ではカウンターへの対応に難があった。後半からは増川に代わりリベロでプレー。必死に浅野らの突破を食い止めた。
 
24 三原雅俊 5      
ボールへの反応は良くとも、スペースを埋めきれずに佐藤、ドウグラスに自由な時間を与えた。攻撃時のリスクマネジメントを高める必要がありそう。77分には前田と交代に。
 
10 森岡亮太 5
パスにいつものキレがなく、攻撃陣を操れずに不完全燃焼に終わった。後半はボランチにポジションを移すも、広島の攻勢に遭うチームをコントロールできなかった。
 
FW
11 レアンドロ 5
サポートに恵まれずに前線で孤立。ボールが入った際にも、いつものようなシャープな動きは見られずに広島の守備網にかかった。試合終了間際のフリーでのヘッドは決めなくてはいけなかった。
 
交代出場                                            
FW
9 石津大介 5.5        
後半頭から投入され、流れを変えようと何度も左から仕掛ける。ただ、シュートを2本放ったものの、反撃の狼煙を上げられたとは言えず。周囲と連係して崩す回数を増やしたかった。
 
MF
32 前田凌佑 -
運動量が落ちた三原に代わり、77分からボランチに入る。セカンドボールへの反応は良く、ルーズな球を拾ったが、パスミスする場面も。正確性が欲しかった。

監督       
ネルシーニョ 5.5
完敗を受け、「チームを立て直さなくては」と肩を落とした。攻守の切り替えに大きな課題が見え、ゲームのなかで修正を施すことができなかった。
 

神戸は広島の攻撃に対応できず。4失点を喫し、完敗となった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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