７月28日、東京五輪の日本対フランスが行なわれ、日本が４-０で勝利した。

　立ち上がりは両チームともに睨み合いの展開が続いたが、日本が27分に先制点を奪う。上田綺世の強烈シュートが相手GKに弾かれたものの、こぼれ球を久保建英が詰めてネットを揺らした。

　さらに日本が畳みかける。34分、久保のスルーパスに抜け出した上田がまたしても強烈ショットを放ち相手GKに防がれたが、セカンドボールを今度は酒井宏樹が押し込んだ。その後は70分に三好康児が、後半アディショナルタイムに前田大然がゴールを決め、４-０でタイムアップした。

　試合後、久保は自身のゴールを次のように振り返った。

「チームとしてしっかり守備をしてカウンターを狙おうという話をしているなかで、良い感じの縦パスを田中選手がくれて、そのあと自分の上田選手へのパスがたぶん短くなってしまったんですけど、しっかり自分はこぼれを狙っていました。結果、自分のところにこぼれてきて、良いゴールを決められて良かったです」

　これで３試合連続ゴール。久保は結果を残せている要因をこう語った。

「試合前の準備と、チームメイトとの連係。いろんな人と話して、自分の動きや味方の動きを把握したなかで、連係・連動というところで最後たまたま自分が決めているだけだと思うので、そこはチームとして非常に良い形になっていると思います」
 

　開幕から３連勝し、Ａグループ１位で決勝トーナメントに進出。久保は次なる戦いへ意気込みも語った。

「グループリーグ３試合を勝点９で終わることができて、非常に嬉しい気持ちはありますけど、ここから一発勝負で何が起こるか分からないです。まずは３日後の試合に向けて標準を合わせ、しっかり１試合１試合勝っていきたいと思います」

　準々決勝では７月31日に茨城カシマスタジアムでＢグループ２位のニュージーランドと戦う。久保は勝利のイメージを膨らませる。

「しっかり後ろはみんなでゼロで抑えて、今日の試合と同様に早い時間帯に先制点、追加点を取ってというように、失点ゼロで抑えて追加点をたくさん取って、しっかり勝ち切りたいと思います」

　久保は最後にテレビの前のサポーターへ粋なメッセージを送った。

「いろいろ難しいなか自分たちも今できることを全力でやっているつもりです。自分たちの今日の勝利、そしてこれからの勝利が国民の皆様を少しでも明るくできるように、こんなこと言うのおこがましいですけど、ぜひ応援してくれる人がいるなら、その人たちのために全力で頑張りたいと思います」

　３戦連発中の久保は次戦も得点できるか。絶好調アタッカーの活躍を大いに期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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