「なにクソと思って…」感極まった大島僚太が吐露した“中村憲剛愛”と反骨心

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年01月01日

「ひとつチャンスを逃したチームでもある」と冷静さも忘れない

中村憲剛不在で弱くなったとは言わせないと決意を語った大島。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[天皇杯決勝]川崎1-0G大阪/1月1日/国立競技場

 史上最速、最多勝点、最多勝利、シーズン二度の10連勝など記録づくめの強さでJ1リーグを優勝した川崎フロンターレが、元日の天皇杯もガンバ大阪を相手に1-0で制して、クラブ初となるタイトルを獲得した。

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 決勝点を決めたのは、これまた新人のリーグ得点最多記録・13ゴールをマークした三笘薫。出場こそならなかったものの、クラブの“バンディエラ”中村憲剛の現役最後の試合を2冠達成という最高の形で終えた。

 試合後にオンライン上で取材に応じた大島僚太は、目を赤らめながら登場すると、「すごく嬉しいです。憲剛さんが引退するとか、チームを離れる人もいたりと、このメンバーでの最後の試合を勝利で終われてよかったです」と語る。

 大島はそんな熱い気持ちを持ちながらも、そのプレー同様冷静さも失っていない。

「やはり、リーグの大分戦で、優勝を目前にして決められず、その後いろいろな記録は作れたけど、ひとつチャンスを逃したチームでもあると、そういう気持ちも持ってこの試合に臨みました。ガンバさんも強くて、お互いに勝利にこだわった試合になったと思います。今日の試合も見直せば課題はたくさんあると思いますが、今日は勝利が全てだと思うので、そこは成長した部分かなと」
 
 それでも、この日限りでスパイクを脱ぐ中村憲剛への想いを聞かれると、堰を切ったように感情を露わにして、言葉を紡ぎ出した。

「(中村憲剛が)いなくなることが信じられないと言えば信じられないし、一緒にプレーする間にたくさんのことを教えてもらいました。あれだけ愛されるサッカー選手というのはなかなかいないと思う。僕も憲剛さんを愛するひとり。

 今後も憲剛さんの事を思い出せば悲しくなるかな。ただ、ああいうふうに次のステージに進むということを胸を張っておっしゃっていたので、僕がそこにいつまでも依存はできない。チームとしてもそうだと思う。

 自分自身、今後負ければ『憲剛さん(がいなくなったから)かな』とか言われることもあると思うので、そこはなにクソと思って、自分が引っ張っていく覚悟を持って戦っていきたい。

 本当に憲剛さんには感謝しかない。全て教えてもらったサッカー選手でした」

 Jリーグきっての“ワン・クラブ・プレーヤー”中村憲剛が築き上げてきたものは、確かに次の世代へと引き継がれているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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