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上田綺世も小川航基も不在の森保J。1トップの序列を考察。“三つ巴の構図”で最上位にいるのは英国で36戦9発の点取り屋

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2025年06月04日

オーストラリア戦に限れば大橋が先発に近い

熾烈なサバイバルに挑む町野(左)、大橋(右)、細谷(下)。(C)SOCCER DIGEST

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 6月5日の北中米ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦に向け、2日から試合会場のパースで調整をスタートさせている日本代表。初日はホテルで静養した鈴木淳之介(湘南)と佐藤龍之介(岡山)も3日から合流し、27人全員で一丸となって試合に向かっているという。

 すでにW杯行きを決めている日本とは異なり、オーストラリアにとっては“生きるか死ぬか”の一大決戦。相当な意気込みでぶつかってくるはずだ。フレッシュな陣容の日本が本気モードの相手を倒せるのか否か...。ある意味、森保ジャパンの選手層と総合力が問われる一戦になるだろう。

 そこで注目すべきなのが、FWの起用法。今回は森保一監督が最終予選で主軸と位置づけていた上田綺世(フェイエノールト)と小川航基(NEC)が揃って不在。左サイド兼務の前田大然(セルティック)も選外となっている。

 FWも担える常連組アタッカーという意味では中村敬斗(S・ランス)がいるが、彼の主戦場はあくまで2列目や左ウイングバックと見るべき。となれば、今回は大橋祐紀(ブラックバーン)、町野修斗(キール)、細谷真大(柏)の「三つ巴の構図」だと考えてよさそうだ。

 目下、序列的に最上位にいるのは、最終予選の2024年10・11月シリーズに連続で呼ばれ、11月のインドネシア戦に途中出場した大橋だろう。2025年3月シリーズの時は負傷で招集回避となり、代わって町野が呼ばれる形になった。

 今季の大橋は、初参戦のイングランド・チャンピオンシップで36試合出場9ゴール。一時得点から遠ざかった時期もあったが、4月以降は3ゴールと巻き返し、5月3日に行なわれた最終節のシェフィールド・ユナイテッド戦でも得点を奪って、良い形でフィニッシュしている。

「日本代表のフォワードに第一に求めるものはゴール」と森保監督も口癖のように話しているが、大橋はそのタスクを確実にクリアしている。

 数字という意味では、湘南ベルマーレ時代にも共闘していた町野もドイツ・ブンデスリーガ1部で32試合出場11ゴールという目覚ましい戦績を残しているが、大橋の方が日本代表の1トップに求められるターゲットマンとしての動きにやや秀でている印象がある。指揮官もそこを買って、彼をより多く招集してきたのだろう。

 つまり、オーストラリア戦に限って言えば、大橋が先発に近いところにいるということ。本人もまだ1試合しか出ていないだけに「今回が本当の代表キャリアのスタート」と位置づけているかもしれない。

 オーストラリアという屈強な相手に対し、チャンピオンシップで養ったタフさや激しさを前面に押し出し、得点に絡む動きで違いを示せれば、日本も勝利に近づくし、彼の評価も着実に上がる。理想的な展開に持ち込めるかどうかが大いに気になるところだ。
 
 もちろん、町野の方も負ける気はないはず。もともと湘南時代は彼の方が一歩先にブレイク。2022年に代表入りを果たし、カタールW杯行きを射止めているのだ。海外移籍も大橋より1年早い2023年夏。キールではすぐさま主力の座を掴み取り、1部昇格の原動力になった。

 そして今季は初参戦の1部で二桁得点という離れ業をやってのけたのだから、本人も「自分は代表でも十分にやれるはず」と自信を深めているに違いない。

 町野の場合、大橋より幅広いプレーができる万能型。所属チームでは2列目に落ちて起点を作ったり、チャンスメイクに関与。ロングスローも投げるし、時にはFKも蹴っている。そこが強みでもあるが、日本代表の1トップという意味では「もっとゴール前に構えて仕事をしてほしい」と指揮官は考えているのかもしれない。その要求に確実に応えられれば、序列を一気にジャンプアップさせることも可能ではないか。

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