これほど質が高く、完成されたチームと、タイトルを懸けて争う経験はそうそうできるものではない。22歳は「向こうもコンディションがすごくいい状況でやれた。すぐ０－３になっちゃったんで、実質、前半30分ぐらいまでが相手の本気だったと思いますけど。その30分の中でもすごく感じ取れたこともありましたし、よかった」と語る。

　今冬に５大リーグのフランスへ移籍して、いきなりレギュラーを獲得。チームは２部に降格してしまったものの、半シーズンで充実した日々を過ごし、手応えも掴んだ。

「まだ行って半年経たないぐらいで、パリとやった時はまだ全然通用しないなというのは、カップ戦の決勝で感じました。パリは国内で抜けてると思うので、本気のパリとやったのは、１つの経験としてすごく良かったと思います」

「２位のマルセイユとかとやったときに、自分の持ってるものが出せたところもあったので、いい手応えも掴めた。でもトップオブトップになると、自分のプレーは全然できてない。この半年ですごくいろいろ感じ取れたことがあったので、よかったなと思います」

　この経験は今後のサッカー人生に必ず活きるはず。まずは日本代表で初キャップを刻み、成長の証を見せたいところだ。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部／現地特派）

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