献身的かつ頭脳的に動き、1-0の勝利に貢献
気合いの丸刈りは覚悟の表われだった。プレミアリーグWEST開幕戦、ガンバ大阪ユースとの一戦に、名古屋グランパスU-18のFW大西利都は丸坊主となってピッチに立った。
「2週間前に友人に剃ってもらいました。気合いを入れるためです」
高校ラストイヤーに懸ける熱い思いは、プレーにも如実に表われた。昨年は最前線で武器であるスピードとフィジカルの強さ、そして背後を取る巧さを駆使してゴールに迫っていくストライカーとして、プレミアWESTで得点ランキング3位タイの14ゴールを奪った。
だが、開幕戦では1トップにFW伊藤ケンが入り、大西は小島蒼斗と共にインサイドハーフでプレー。
「これまでと違って前に味方がいるので、ポジショニングを考えながらプレーした」と口にしたように、伊藤のポジションを常に見ながら、斜め後ろにサポートに入ったり、相手CBを釣り出す動きを見せたりと、伊藤がやりやすいようなポジショニングやアクションを見せていた。
その一方で、伊藤が落ちた瞬間に一気にスプリントを仕掛けて裏のスペースを狙ったり、伊藤が仕掛けていくと、ラストパスやこぼれ球をイメージしてゴール前のスペースに飛び込んで行ったりするなど、ストライカーとしてゴールへの貪欲さも持ち続けた。
「2週間前に友人に剃ってもらいました。気合いを入れるためです」
高校ラストイヤーに懸ける熱い思いは、プレーにも如実に表われた。昨年は最前線で武器であるスピードとフィジカルの強さ、そして背後を取る巧さを駆使してゴールに迫っていくストライカーとして、プレミアWESTで得点ランキング3位タイの14ゴールを奪った。
だが、開幕戦では1トップにFW伊藤ケンが入り、大西は小島蒼斗と共にインサイドハーフでプレー。
「これまでと違って前に味方がいるので、ポジショニングを考えながらプレーした」と口にしたように、伊藤のポジションを常に見ながら、斜め後ろにサポートに入ったり、相手CBを釣り出す動きを見せたりと、伊藤がやりやすいようなポジショニングやアクションを見せていた。
その一方で、伊藤が落ちた瞬間に一気にスプリントを仕掛けて裏のスペースを狙ったり、伊藤が仕掛けていくと、ラストパスやこぼれ球をイメージしてゴール前のスペースに飛び込んで行ったりするなど、ストライカーとしてゴールへの貪欲さも持ち続けた。
1点リードで迎えた後半は守勢に回ることが多かったが、前からのプレスとボランチやウイングバックなどをサポートするプレスバックなど、そのスプリント力を守備面で発揮。ゴールこそ生まれなかったが、88分に交代するまでチームのために献身的かつ頭脳的に動き、1-0の勝利に貢献した。
「シャドーというポジションをさせてもらっていることは、僕にとって大きなチャレンジだと捉えています。今までは常に相手の背後を駆け引きしながら狙っていくことの連続だったのですが、(1トップの)伊藤選手も背後をうまく取れる選手なので、その持ち味を消さないように、むしろ引き出せるように、自分が少し落ちたり、角度をつけたりすることでスペースを開けることを意識しました。身体の向きやターン技術など、細かい部分がまだまだ自分には足りないと痛感しています」
こう反省の弁を述べたが、88分間のプレーを見ても、昨年以上に首を振って、半身の姿勢を繰り返し作りながら、実戦の中で動きを工夫している姿勢はヒシヒシと伝わった。
新しいポジションでもポジティブに受け止めて、自身の成長、チームへの貢献をイメージしてプレーに反映させていく。こうした謙虚かつ貪欲なスタンスは、家族やトップチームの選手たちから学んだ。
「お父さんからは常にメンタル面のアドバイスをもらっています。自分はカッとなってプレーが雑になることがあるのですが、プロの選手はサッカーも野球もそうですが、イラッとした時にいかに冷静さを保てるか。そこが良い選手になれるか、なれないかの分かれ目になると。他にも勝負所を見逃さないために日々の練習がある、フォワードならば自分が点を決めるんだという強い意志を持ち続けろなど、技術的なことは全然言ってきませんが、メンタルの部分は厳しく言われています」
大西の父親・崇之氏は元プロ野球選手。中日ドラゴンズや巨人でプレーし、昨年まで中日の一軍外野守備走塁コーチを務め、今年からは福岡ソフトバンクホークスの一軍外野守備走塁兼作戦コーチを務めている。厳しいプロ野球の世界で選手としても、指導者としても揉まれながら一流になっていった父の言葉は説得力が違った。
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「シャドーというポジションをさせてもらっていることは、僕にとって大きなチャレンジだと捉えています。今までは常に相手の背後を駆け引きしながら狙っていくことの連続だったのですが、(1トップの)伊藤選手も背後をうまく取れる選手なので、その持ち味を消さないように、むしろ引き出せるように、自分が少し落ちたり、角度をつけたりすることでスペースを開けることを意識しました。身体の向きやターン技術など、細かい部分がまだまだ自分には足りないと痛感しています」
こう反省の弁を述べたが、88分間のプレーを見ても、昨年以上に首を振って、半身の姿勢を繰り返し作りながら、実戦の中で動きを工夫している姿勢はヒシヒシと伝わった。
新しいポジションでもポジティブに受け止めて、自身の成長、チームへの貢献をイメージしてプレーに反映させていく。こうした謙虚かつ貪欲なスタンスは、家族やトップチームの選手たちから学んだ。
「お父さんからは常にメンタル面のアドバイスをもらっています。自分はカッとなってプレーが雑になることがあるのですが、プロの選手はサッカーも野球もそうですが、イラッとした時にいかに冷静さを保てるか。そこが良い選手になれるか、なれないかの分かれ目になると。他にも勝負所を見逃さないために日々の練習がある、フォワードならば自分が点を決めるんだという強い意志を持ち続けろなど、技術的なことは全然言ってきませんが、メンタルの部分は厳しく言われています」
大西の父親・崇之氏は元プロ野球選手。中日ドラゴンズや巨人でプレーし、昨年まで中日の一軍外野守備走塁コーチを務め、今年からは福岡ソフトバンクホークスの一軍外野守備走塁兼作戦コーチを務めている。厳しいプロ野球の世界で選手としても、指導者としても揉まれながら一流になっていった父の言葉は説得力が違った。
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