南野拓実は昨シーズン、リバプールでのラストシーズンでタイトル獲得に貢献した。だが、今季は移籍したモナコで苦戦。一方、リバプールも近年にない低調ぶりでサイクルの終焉と騒がれている。

　それだけに、リバプールは南野を手放すべきではなかったとの論調がたびたび繰り広げられてきたのは周知のとおり。だが、英紙『Express』は、総合的に見て南野はユルゲン・クロップ監督による失敗補強の部類に入ると見ているようだ。

　Expressは２月２日、クロップ政権における補強のワースト10をリストアップした。選出したのはマルコ・グルイッチ、スティーブン・コーカー、ロリス・カリウス、ラグナル・クラバン、ドミニク・ソランキ、アドリアン、南野、ベン・デイビス、オザン・カバク、アルトゥールの10選手だ。
 

　南野は2019-20シーズンのチャンピオンズ・リーグでリバプールを相手に１得点・１アシストを記録するなど活躍し、シーズン途中にリバプールに移籍。２シーズン目はシーズン後半戦でサウサンプトンにレンタル移籍した。

３シーズン目の昨季、南野はFAカップとリーグカップの双方でチーム最多得点をマーク。限られた出場機会で結果を出し、チームの戴冠に役立った。だが、どちらの大会も決勝には出られず、プレミアリーグやチャンピオンズリーグで出番が得られず、モナコ移籍を選んだ。

Expressは「強く必要とされていたサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーの卓説した３トップを支えるバックアッパーとして加わったウインガー」と評している。

「だが、彼はそれを実現させることができなかった。そしてその後のクロップによる補強で、次第に出場機会を見つけるのが難しくなっていった」

モナコに移籍後、南野は公式戦１得点と苦しんでいる。リーグ・アンでは先発出場６試合。現在は５試合連続で出場機会がなく、2023年になってリーグ戦のプレー時間は０分だ。

苦難が続く南野は今後、状況を好転させることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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