ルーカス・バスケスの仕掛けにワクワク。
豊福:ガヤのほかに目についた若手は?
ロホ:アスレティック(ビルバオ)のイニャキ・ウィリアムス。まだまだ改善の余地がある21歳だが、あのスピードと当たり負けしない強さ、そして得点感覚には唸らされたよ。
豊福:大きなポテンシャルを秘めた有望株ですよね。先発としてシーズンを通して結果を出せるか。真価が問われるのはこれからですね。
アスレティックは良いタレントを輩出するんですが、なかなか大きく羽ばたいていかないんですよね。ムニアインも伸び悩んでいますし、イトゥラスペだって、本来ならもうアスレティックに残っている器じゃない。
個人的に期待していた19歳のウナイ・ロペスも、序盤こそよかったんですが、尻すぼみに終わってしまった。
ロホ:若手は壁にぶつかるものさ。バルサのムニルだって、序盤は主役級の活躍を演じて代表にまで呼ばれたのに、結局、バルサBに逆戻り。ただ、そうした試練を乗り越えた先に、栄光はあるんだ。
豊福:バルサのトップチームに割って入るのは、たしかに簡単じゃないですよね。ムニルやサンドロ、サンペルはともかく、セルジ・ロベルトやバルトラもなかなか出番を得られない。バルサの若手はやっぱり大変だ。
ロホ:バルサと言えばカンテラ、カンテラと言えばバルサ、そんなイメージがあるが、実際に頭角を現わすのは簡単ではない。やはり中小クラブのほうからだな、若手が出やすいのは。ダルデル(21歳)はマラガ、ルーカス・バスケス(23歳)はエスパニョールでチャンスをモノにした。
豊福:ロホはルーカスを高く評価していますよね。
ロホ:ルーカスは1対1で仕掛けていくだろ。見ていてワクワクするよ。重心が低くてタッチは繊細。ボールを失うこともほとんどない。マドリーからのレンタルで、来シーズンもエスパニョールでプレーすることが決まった。個人的には嬉しいね。あと1年、近くであのプレーを見られるのは。
豊福:ボールを持ったら勝負していくあの姿勢、いいですよね。エスパニョールのような中堅クラブには、そういう選手が必要です。
あとは、ビジャレアルのビエット(21歳)が光っていました。アトレティコ移籍の噂がありますよね。グリエーズマンとのコンビが、いまから楽しみです。
ロホ:来シーズンも、20歳前後の若いタレントを我々メディアがどんどん取り上げられるような、そんなシーズンになってほしいね。
構成・文:豊福晋
協力:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙) Luis Fernando ROJO(MARCA)
【著者プロフィール】
豊福晋
1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
Luis Fernando ROJO
ルイス・フェルナンド・ロホ
スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。
ロホ:アスレティック(ビルバオ)のイニャキ・ウィリアムス。まだまだ改善の余地がある21歳だが、あのスピードと当たり負けしない強さ、そして得点感覚には唸らされたよ。
豊福:大きなポテンシャルを秘めた有望株ですよね。先発としてシーズンを通して結果を出せるか。真価が問われるのはこれからですね。
アスレティックは良いタレントを輩出するんですが、なかなか大きく羽ばたいていかないんですよね。ムニアインも伸び悩んでいますし、イトゥラスペだって、本来ならもうアスレティックに残っている器じゃない。
個人的に期待していた19歳のウナイ・ロペスも、序盤こそよかったんですが、尻すぼみに終わってしまった。
ロホ:若手は壁にぶつかるものさ。バルサのムニルだって、序盤は主役級の活躍を演じて代表にまで呼ばれたのに、結局、バルサBに逆戻り。ただ、そうした試練を乗り越えた先に、栄光はあるんだ。
豊福:バルサのトップチームに割って入るのは、たしかに簡単じゃないですよね。ムニルやサンドロ、サンペルはともかく、セルジ・ロベルトやバルトラもなかなか出番を得られない。バルサの若手はやっぱり大変だ。
ロホ:バルサと言えばカンテラ、カンテラと言えばバルサ、そんなイメージがあるが、実際に頭角を現わすのは簡単ではない。やはり中小クラブのほうからだな、若手が出やすいのは。ダルデル(21歳)はマラガ、ルーカス・バスケス(23歳)はエスパニョールでチャンスをモノにした。
豊福:ロホはルーカスを高く評価していますよね。
ロホ:ルーカスは1対1で仕掛けていくだろ。見ていてワクワクするよ。重心が低くてタッチは繊細。ボールを失うこともほとんどない。マドリーからのレンタルで、来シーズンもエスパニョールでプレーすることが決まった。個人的には嬉しいね。あと1年、近くであのプレーを見られるのは。
豊福:ボールを持ったら勝負していくあの姿勢、いいですよね。エスパニョールのような中堅クラブには、そういう選手が必要です。
あとは、ビジャレアルのビエット(21歳)が光っていました。アトレティコ移籍の噂がありますよね。グリエーズマンとのコンビが、いまから楽しみです。
ロホ:来シーズンも、20歳前後の若いタレントを我々メディアがどんどん取り上げられるような、そんなシーズンになってほしいね。
構成・文:豊福晋
協力:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙) Luis Fernando ROJO(MARCA)
【著者プロフィール】
豊福晋
1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
Luis Fernando ROJO
ルイス・フェルナンド・ロホ
スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。