鄭大世が加入の新潟。玉乃淳GMが語る夏の大補強の裏側

カテゴリ:Jリーグ

吉田治良

2020年08月31日

「究極、新潟のため、でなくてもいい」

 J1から4人の即戦力を獲得する大型補強──。しかしこれは、単にお金の力で手に入れた成果では決してない。約半年間という、期限付き移籍をうまく活用したのはもちろんだが、「新潟をJ1に昇格させることで、自分の人生を変えたい」と強く願う4人が、呼び寄せられるようにここに集まったと言えなくもないだろう。

「究極、新潟のため、でなくてもいい。近い将来J1で、あるいは海外でバリバリ主力としてプレーするためでもいいんです。ここで活躍し、昇格を成し遂げれば、間違いなくそうした自分自身の目標にも近づける。そんな風に感じている選手が、徐々に集まり始めているように思います。テセ選手も本当は、大好きな清水を離れるぐらいなら、もう一度海外に挑戦したかったようですが、最終的には新潟でそのチャンスを掴みたいと言ってくれました」

 おそらくは、限られた予算の中で価値を最大化することを学んだ博報堂時代の経験も大きいのだろう。サポーターやスポンサー、そしてクラブスタッフの思いも背負いながら、“ニュータイプのGM”は唯一無二の目標であるJ1昇格へと突き進む。

「世界でも稀にみる温かい新潟の大サポーターたちには、間違いなくJ1の舞台が似合います。それに、選手たちがそうであるように、僕自身もこのままJ2のGMでいるつもりはありませんから」

 勝負の夏を経て、ここから新潟の巻き返しが始まる。

取材・文●吉田治良
【関連記事】
【移籍動向一覧】2020年夏のJ1リーグ加入、退団、引退選手(8月28日現在)
清水のFW鄭大世がJ2新潟へレンタル移籍! 決断理由を明かす「自分はまだプレーできる」
【J2】日程・結果
【J2】首位長崎が大宮撃破!2位北九州は逆転勝ちで9連勝、勝点1差変わらず。3位徳島も連勝で追走
破竹の8連勝で2位!今季J2復帰初年度の北九州、強さの源泉はどこにある?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ