鄭大世が加入の新潟。玉乃淳GMが語る夏の大補強の裏側

カテゴリ:Jリーグ

吉田治良

2020年08月31日

補強は良い選手が良い選手を呼ぶ!?

15節終了時で4位に浮上した新潟。しかし昇格圏との差はいまだ9ポイントの開きがあり、さらなる巻き返しが必要だ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 期限付き移籍が主体となる中で、「超J1級のタレント。普通に考えたら絶対に獲れない」と玉乃GMが言う福田を、完全移籍で獲得できたのは非常に大きい。J1での経験が豊富なボックストゥボックス・タイプのセントラルMFは、これまでチームに足りなかった走力を補い、最終ラインの負担も軽減してくれるはずだ。

 そして、玉乃GMが毎日のように清水の強化部と連絡を取り、度重なる話し合いを経てようやく獲得にこぎつけたのが、魂のストライカー、鄭大世だ。今季は怪我もあって出場機会は限られたが、サッカーと向き合う真摯な姿勢と熱いハートは、36歳になった今も不変である。当面はファビオと渡邉新太の2トップがベースだが、実績十分の鄭なら、たとえ短い時間でも貴重な働きをしてくれるに違いない。

「潜ってきた修羅場の数が違いますからね。言葉の一つひとつに重みがありますし、合流初日からもうすっかりリーダーですよ」

 玉乃GMは自分と同い年のストライカーに、メンタル面での貢献も期待する。

 元Jリーガーで、2017年からは博報堂DYメディアパートナーズのスポーツビジネス局に勤務。昨年12月にビジネスマンからサッカークラブのGMへと転身した玉乃氏にとって、就任1年目は主力の度重なる怪我や、コロナ渦によるリーグ戦中断など、想定外の出来事も少なくなかった。

それでも強気な新人GMは、こう言って胸を張る。

「補強に関しては、良い選手が良い選手を呼んでいる感覚があります。開幕前に獲得したファビオ選手のようなスーパーなストライカーがいるから、中島選手はJ1昇格の可能性を感じてここに来てくれました。そして中島選手と年代別代表で一緒だった荻原選手が加わり、そうした補強を見て福田選手が、テセ選手が、自分たちが中心になって新潟をJ1に上げたいと本気で思ってくれたんです」
 
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