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「色んな部分で成長を感じている」泥臭い初ゴールを決めた鎌田大地。その自信と努力は本物だ【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2020年06月02日

アタッカーとして進化を続けている

試合終了後、主将のアブラアムから手荒な祝福を受ける鎌田。 (C)Getty Images

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 ヒュッター監督は「試合全体を振り返ると、勝利できるチャンスの方が大きかった試合だった。3失点はやはり多すぎる。引き分けで終わったのは、トップパフォーマンスを見せていたフライブルクGKアレクサンダー・シュボローがいたことに加え、自分たちのチャンスを決めきる力が欠けていたことが理由としてあげられる」と勝ち試合を逃したことを悔しがったが、土壇場での同点劇だっただけに「重要で価値のある勝ち点」を素直に喜んだ。

 ただ指揮官は「2トップとトップ下のダイチは非常にいいプレーをした。ただアンドレ(・シウバ)とダイチにはそれぞれあと1~2点ずつは取ってくれたらという願いもあった。バス(・ドスト)も2つのチャンスがあった」と注文も忘れずに付け加えていた。攻撃陣には今後チャンスを決めきる力が求められるのだ。

 その要求に、鎌田は応えつつあるといえるだろう。改めて潜在能力の高さを披露した背番号15に、クラブも契約延長の話を進めているようだ。スポーツディレクターのブルーノ・ヒュブナーは「我々にとって、いいアイディアを持っている重要な選手」と評価し、「話し合い中」であることを明かしていた。契約延長は今季終了後に行なわれるとみられる。

 初ゴールをあげた23歳は、続く第29節ヴォルフスブルク戦でも決勝ゴールを決める活躍でクラブを勝利に導いた。このままクラブをリーグ残留へ、そしてバイエルンとのドイツカップ準決勝、バーゼルとのELベスト16突破へ導く活躍をみせてくれることを期待したい。

 
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)

ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中
 

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