オリンピックでは相手が格上になると想定しているのかもしれない
逆に弱点も見られました。これは3試合通じての問題と共通していました
それはCBの脆さです。たぶん、この脆さが怖くて3バックにしていると僕は思います。スライド、ラインコントロールの敏感さ、速さ、守備範囲の広さ、クロスボールへの対応の範囲。CB、中央の戦いで負けた際フォロー出来る人数が少ないのは怖い、と監督が感じているのではないでしょうか。
ただ、3試合を通じてカウンターを受け失点した時、枚数が足りてないわけではありません。だいたい横に1人選手がいます。それならCBの枚数を減らす事で中盤エリアの攻防でより優位に進められ、CBも攻撃時、守備時共によりアラートになるはずです。
昨日の試合までずっと3バックで戦ったのは、オリンピックでは相手が格上になると想定しているのかもしれません。ただ、そうすることで、結果として攻撃の形がなかなか出来ず、特にセンタリングからのゴール前の人の少なさは気になりました。
ピンポイントで上げられる力をサイドの選手も持っているので、数は少ないですが毎試合チャンスは作っています。ゴール前に枚数がもっと入れるようになったり、入るポイントが整理されれば、さらに決定機に繋がると思います。
最後に緩急をつけた攻撃。
最初に言いましたが、夏の日本はめちゃくちゃ暑いです。攻守のメリハリ、攻撃の鋭さ、仕留める力。そして、守備の最後の粘り。ここは対策を講じていかなければなりません。
それはCBの脆さです。たぶん、この脆さが怖くて3バックにしていると僕は思います。スライド、ラインコントロールの敏感さ、速さ、守備範囲の広さ、クロスボールへの対応の範囲。CB、中央の戦いで負けた際フォロー出来る人数が少ないのは怖い、と監督が感じているのではないでしょうか。
ただ、3試合を通じてカウンターを受け失点した時、枚数が足りてないわけではありません。だいたい横に1人選手がいます。それならCBの枚数を減らす事で中盤エリアの攻防でより優位に進められ、CBも攻撃時、守備時共によりアラートになるはずです。
昨日の試合までずっと3バックで戦ったのは、オリンピックでは相手が格上になると想定しているのかもしれません。ただ、そうすることで、結果として攻撃の形がなかなか出来ず、特にセンタリングからのゴール前の人の少なさは気になりました。
ピンポイントで上げられる力をサイドの選手も持っているので、数は少ないですが毎試合チャンスは作っています。ゴール前に枚数がもっと入れるようになったり、入るポイントが整理されれば、さらに決定機に繋がると思います。
最後に緩急をつけた攻撃。
最初に言いましたが、夏の日本はめちゃくちゃ暑いです。攻守のメリハリ、攻撃の鋭さ、仕留める力。そして、守備の最後の粘り。ここは対策を講じていかなければなりません。
次のテストマッチは3月。海外組も参戦予定の戦い。中山(雅史)さんが解説でもおっしゃってましたが、今回の大会のメンバーから実質フィールドプレーヤーでオリンピックに行けるのは5人程度。
狭き門です。
チーム戦術は監督に任せるしかないと思いますが、個人スキル、感覚はJリーグで意識すれば上げられるはずです。いいものがあるから代表に呼ばれるわけです。単純なパスミスやトラップミスをしない基本技術。プレースピードが上がっても耐えられる体力、頭の回転スピード。勝負勘……。
この辺りを身につけた状況で、3月の試合では今回と違う問題点や良さを見てみたいものです。
<了>
橋本英郎
PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。今季からJFLのFC今治に籍を置き、見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場した。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中。Jリーグ通算/438試合・21得点(うちJ1は339試合・19得点)。173センチ・68キロ。血液型O型。
【画像】韓国女子代表のビーナス、イ・ミナの厳選フォトをチェック!
狭き門です。
チーム戦術は監督に任せるしかないと思いますが、個人スキル、感覚はJリーグで意識すれば上げられるはずです。いいものがあるから代表に呼ばれるわけです。単純なパスミスやトラップミスをしない基本技術。プレースピードが上がっても耐えられる体力、頭の回転スピード。勝負勘……。
この辺りを身につけた状況で、3月の試合では今回と違う問題点や良さを見てみたいものです。
<了>
橋本英郎
PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。今季からJFLのFC今治に籍を置き、見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場した。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中。Jリーグ通算/438試合・21得点(うちJ1は339試合・19得点)。173センチ・68キロ。血液型O型。
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