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【三浦泰年の情熱地泰】ブラジル編|プロの世界に「パワハラ」は存在しないと僕が思うワケ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年08月21日

僕はたくさんの人に「ありがとう」と言いたいから、自分自身が厳しく生きたい

「たくさんの人に『ありがとう』を言いたいから」と自分自身は厳しく生きたいという三浦氏。監督時代も熱血指導で鹿児島をJ2昇格に導いた。(C) SOCCER DIGEST

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 言葉には意味がある。そして、場面に応じて適した使い方がある。
 
 例えば、「馬鹿」という言葉は、本当の馬鹿には言えない。
 
 何故、日本人が「馬鹿」と叫ぶ時があるか? それは「お前は馬鹿ではない」と言う意味でもある。
 
 そんな事も分からない日本人は馬鹿だ! 日本人は馬鹿ではない……。
 
 馬鹿に馬鹿と言ってしまっては、元も子もない。でも、馬鹿になってはいけないのに間違えた人、間違えそうになった人に、「馬鹿」と言うのは自然なことだ。
 
 だから昔の指導者は「バカヤロー」と叫んだ。だから馬鹿と伝えている人はいる。
 
 人間は人と人の間に生きているから人間と言う。「人」と表現する国はほとんどだけど、「人間」と表現する国は日本しかないと聞く。
 
 日本、日本人とは素晴らしい国、国民なのだ。だからこそ日本らしく、日本人らしくいる事が大事だ。
 
 僕はたくさんの人に「ありがとう」と言いたいから、自分自身が厳しく生きたい。楽が楽しいのではなく、苦が楽しいのだ。そうやって生きていれば、きっと幸せなんだろう。
 
 今の世の中、厳しさと苦しさと、もっと向き合うべきだ。世の中、厳しさから苦しさから逃げる人間が増え過ぎていると思う。
 
 だから、日本は弱い奴を助ける時代から、強い奴を育てる時代に早めに戻さないといけない……。
 
 これは僕の考えだ。誰かの考えではなく、人から言われた事でも知恵をつけられた訳でもない。
 
 ただ自分がサッカーを通して感じている事。僕がブラジル、サンパウロで生活し仲間と触れ合う中で感じてきた事だ。
 
 僕の考えは、一般の企業の人と同じではないと思うし、だから誰かに強制する事でもない。誰にでも通用する「答え」とは思っていない。
 
 正しいか? 正しくないか? と言われたら、「正しい」し「正しくない」のであろう。
 
 ただ事実は今、そう感じているだけだ。ただ、これを感じ取れたのはサッカーがあったから。ブラジルを知ったからだ。
 
 もし勉強だけしていたら、日本から出た事がなければ、感じ取れなかったであろう。
 
 だから僕はサッカーに感謝。ブラジルに感謝だ。
 
 僕に厳しさと苦しさに耐える事、そして痛みを教えてくれたサッカーに感謝なんだ……。
 
2019年8月20日
三浦泰年
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