ジョーダンも? あ、そのパクリです(笑)。
――このゴールを含め、大会を通じて5得点を記録。ヘッドあり、ボレーありと形も多彩でした。
「引いた相手に対しても点が取れましたし、苦手なヘディングでも決められたのは収穫になりましたね」
――自身のなかでどのゴールが一番、印象的ですか?
「やっぱり、パレスチナ戦(ラウンド16/4-0)のヘディングシュートですね。あんなゴールはこれまで決めたことがなかったので。ヘディングは昔から全然、得意ではなくて。でも今はジャンプ力も上がってきていますし、今後は落下地点を予測する能力や、ジャンプするタイミングも高めていきたいですね。ヘディングも自分のストロングポイントにできれば、得点の幅も広がっていくと思います」
――2点を決めたクウェート戦の最初のゴールもヘッドでしたが?
「あれは、たまたまあそこにいただけです(笑)。急にボールが来たから、とりあえずヘディングしました(CKを植田直通が折り返し、ヘッドで押し込む)」
――ただ、その1点は、鈴木選手にとって、手倉森誠体制下における初ゴールです。今年1月のチーム発足から、常に前線で起用されながらも、なかなか結果を出せずにいた時期はどんな想いでしたか?
「焦りはありましたけど、これ以上焦ったらたぶん、もっと硬くなって決められないだろうという感じではいました。いずれにしても、“次の1点が決まれば、それは連続で決められる最初の1点になる”と思いながら、やっていましたね」
――バスケ界の唯一無二のレジェンド、マイケル・ジョーダンも同じようなことを言っていますね。
「あ、そのパクリです(笑)」
――なるほど(笑)。手倉森監督は、「1月のU-22アジア選手権と比べて、ボックス内に入っていく迫力が増した」と言っていましたが?
「今季はJリーグでも多く試合に出られるようになって、コンディションは上向きで、力強さだったり、DFとの駆け引きの部分でも良くなってきている実感はあります」
――ちなみに、ムードメーカーとしての貢献度も高かったと聞きます。
「どうでしょうか(笑)。まあ、よく喋りはしますけど」
――盛り上げ役は意識的に?
「いや、まったく意識してないです。ただ楽しいから、ボケたり、突っ込んだりしているだけ。まあ、ご飯もシーンとしながら食べても面白くないですし、なかなか集まれないみんなと一緒にいるから、そういう時は存分に絡みたいですよね」
――今回のアジア大会を通じて、収穫と課題、どちらが大きいですか?
「半分ずつぐらい……いや、課題6、収穫4という割合ですかね」
――その経験を踏まえて、今、意識的に取り組んでいることは?
「身体の使い方はもちろん、ミドルシュートも意識しています。世界のFWを見ても、ミドルゾーンからどんどん打っているので」
――来年の3月に予定されているリオデジャネイロ五輪のアジア1次予選は意識していますか?
「とにかく、まずはチームで良いプレーをして、結果を出すこと。それでまた代表に呼んでもらえるように頑張るだけです」
――ただ、手倉森ジャパンのエースとしての自覚や責任感も芽生えてきているのでは?
「自分がもっと成長できれば、チームも良くなるなって、そう感じてはいますね。苦しい状況でも、自分がゴールを決めてみせる。そういう時に点が取れるのが、本当のエースだと思っています」
取材・文:広島由寛・五十嵐創(週刊サッカーダイジェスト)
インタビュー写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト)
■プロフィール■
すずき・むさし/1994年2月11日生まれ、ジャマイカ出身。185センチ・74キロ。桐生一高―新潟。J1通算49試合・4得点。スピード自慢のストライカー。手倉森ジャパンではチーム発足から前線の核として奮闘。現在は、キープする時の身体の使い方やヘディングの向上に取り組む。
(週刊サッカーダイジェスト2014.10.28号より)
「引いた相手に対しても点が取れましたし、苦手なヘディングでも決められたのは収穫になりましたね」
――自身のなかでどのゴールが一番、印象的ですか?
「やっぱり、パレスチナ戦(ラウンド16/4-0)のヘディングシュートですね。あんなゴールはこれまで決めたことがなかったので。ヘディングは昔から全然、得意ではなくて。でも今はジャンプ力も上がってきていますし、今後は落下地点を予測する能力や、ジャンプするタイミングも高めていきたいですね。ヘディングも自分のストロングポイントにできれば、得点の幅も広がっていくと思います」
――2点を決めたクウェート戦の最初のゴールもヘッドでしたが?
「あれは、たまたまあそこにいただけです(笑)。急にボールが来たから、とりあえずヘディングしました(CKを植田直通が折り返し、ヘッドで押し込む)」
――ただ、その1点は、鈴木選手にとって、手倉森誠体制下における初ゴールです。今年1月のチーム発足から、常に前線で起用されながらも、なかなか結果を出せずにいた時期はどんな想いでしたか?
「焦りはありましたけど、これ以上焦ったらたぶん、もっと硬くなって決められないだろうという感じではいました。いずれにしても、“次の1点が決まれば、それは連続で決められる最初の1点になる”と思いながら、やっていましたね」
――バスケ界の唯一無二のレジェンド、マイケル・ジョーダンも同じようなことを言っていますね。
「あ、そのパクリです(笑)」
――なるほど(笑)。手倉森監督は、「1月のU-22アジア選手権と比べて、ボックス内に入っていく迫力が増した」と言っていましたが?
「今季はJリーグでも多く試合に出られるようになって、コンディションは上向きで、力強さだったり、DFとの駆け引きの部分でも良くなってきている実感はあります」
――ちなみに、ムードメーカーとしての貢献度も高かったと聞きます。
「どうでしょうか(笑)。まあ、よく喋りはしますけど」
――盛り上げ役は意識的に?
「いや、まったく意識してないです。ただ楽しいから、ボケたり、突っ込んだりしているだけ。まあ、ご飯もシーンとしながら食べても面白くないですし、なかなか集まれないみんなと一緒にいるから、そういう時は存分に絡みたいですよね」
――今回のアジア大会を通じて、収穫と課題、どちらが大きいですか?
「半分ずつぐらい……いや、課題6、収穫4という割合ですかね」
――その経験を踏まえて、今、意識的に取り組んでいることは?
「身体の使い方はもちろん、ミドルシュートも意識しています。世界のFWを見ても、ミドルゾーンからどんどん打っているので」
――来年の3月に予定されているリオデジャネイロ五輪のアジア1次予選は意識していますか?
「とにかく、まずはチームで良いプレーをして、結果を出すこと。それでまた代表に呼んでもらえるように頑張るだけです」
――ただ、手倉森ジャパンのエースとしての自覚や責任感も芽生えてきているのでは?
「自分がもっと成長できれば、チームも良くなるなって、そう感じてはいますね。苦しい状況でも、自分がゴールを決めてみせる。そういう時に点が取れるのが、本当のエースだと思っています」
取材・文:広島由寛・五十嵐創(週刊サッカーダイジェスト)
インタビュー写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト)
■プロフィール■
すずき・むさし/1994年2月11日生まれ、ジャマイカ出身。185センチ・74キロ。桐生一高―新潟。J1通算49試合・4得点。スピード自慢のストライカー。手倉森ジャパンではチーム発足から前線の核として奮闘。現在は、キープする時の身体の使い方やヘディングの向上に取り組む。
(週刊サッカーダイジェスト2014.10.28号より)