これを経験したら、他のアウェーゲームは余裕をもって――。
――アウェーの韓国戦というのも貴重な経験になったのでは?
「そうですね。相手の気迫や勢い、スタジアムの雰囲気は、これまで感じたことのないものでした」
――日本人にとって、敵地での韓国戦以上に厳しいアウェーゲームはそうはないと思います。
「たぶん、ないですよね」
――ある意味、アウェーの厳しさのMAXを知れたから、例えば、五輪の最終予選の緊迫した状況でも、この経験は活きてくるのでは?
「それは自分もすごく感じました。今回の韓国戦は、かなり“ヤバい”試合なんじゃないか、と。Jリーグでも代表でも、こんな感覚は初めてだったし、これを経験したら、他のアウェーゲームも余裕を持って戦えるのではないかと思いましたね」
――あのシチュエーションは自然とモチベーションも上がりますよね?
「確かに。ただ、メンタルコントロールの難しさも痛感しました。気持ちを込めてガツガツ行ったほうがいいのか、肩の力を抜いて臨んだほうがいいのか……。そこが曖昧だったのは正直なところです」
――わりと自然体や平常心を重視するタイプだと思うのですが?
「初戦のクウェート戦(4-1)の時は、この試合は落としたくなかったし、点を取らないと勝てないとか、いろんな思いがあったなか、焦らず、なるべくリラックスするように心がけていました。でも韓国戦に関しては、激しい試合になるから肩の力を抜いても上手くプレーできないかなとか、気持ちを込めれば周りが見えなくなるのではないかとか。そこはすごく難しかったですね」
――次にもし、またアウェーの韓国戦があったとしたら?
「もっと気持ちを強く出していきたいですね。相手と言い合うようなシーンがあっても、脅威を感じさせるような態度を取るとか。それも駆け引きの一部だと思っています」
――いずれにせよ、大きなゲームになればなるほど、メンタルの持っていき方は重要になる。
「いろいろ考えますね。高校の時とかは、あまり深く考えずに、とりあえず『試合、頑張るか』みたいな感じでしたけど(笑)。でも、もしかしたら、高校の時みたいな気持ちでやるのが一番、自然にプレーできるのかなと思ったりもします。難しいですね。だから、一流の人たちはどうやってメンタルを整えているのか、いつも気になっています」
――現在のU-21代表は4-3-3が基本布陣ですが、1トップも板についてきたのでは?
「だいぶ慣れてきましたね。練習や試合を重ねるごとに、動き方や味方との連係も徐々に良くなってきている手応えはあります」
――矢島慎也選手(浦和)は、鈴木選手の裏の取り方やダイアゴナルな動き方を高く評価していました。
「慎也がボールを持った時は、裏に抜ける動きはわりと意識しています。慎也はよく見てくれているし、俺もすぐに反応できる。そこの意思統一はできていますね」
――矢島選手からのパスを、鈴木選手がおとりになって、中島翔哉選手(FC東京)が抜け出してゴール、というパターンは、グループリーグのイラク戦(1-3)やネパール戦(4-0)でも見られました。
「大会中に二度、それで結果が出せたのは、コンビネーションが高まっている証拠ですよね」
――逆に、ネパール戦の3点目は、矢島選手の縦パスを野津田岳人選手(広島)がスルーして、鈴木選手が最終ラインの背後を突いてシュートという、連動性に富んだ崩しでした。
「あの場面は慎也も裏を見ているはずだし、自分が少し開く動きをすれば、浮き球でもゴロでも速いボールが来るだろうと思っていました」
――野津田選手のスルーも上手く相手DFを引きつけていました。
「実は、岳人の存在はちょっと分からなかったんです。急に出てきてスルーした感じでした(笑)」
「そうですね。相手の気迫や勢い、スタジアムの雰囲気は、これまで感じたことのないものでした」
――日本人にとって、敵地での韓国戦以上に厳しいアウェーゲームはそうはないと思います。
「たぶん、ないですよね」
――ある意味、アウェーの厳しさのMAXを知れたから、例えば、五輪の最終予選の緊迫した状況でも、この経験は活きてくるのでは?
「それは自分もすごく感じました。今回の韓国戦は、かなり“ヤバい”試合なんじゃないか、と。Jリーグでも代表でも、こんな感覚は初めてだったし、これを経験したら、他のアウェーゲームも余裕を持って戦えるのではないかと思いましたね」
――あのシチュエーションは自然とモチベーションも上がりますよね?
「確かに。ただ、メンタルコントロールの難しさも痛感しました。気持ちを込めてガツガツ行ったほうがいいのか、肩の力を抜いて臨んだほうがいいのか……。そこが曖昧だったのは正直なところです」
――わりと自然体や平常心を重視するタイプだと思うのですが?
「初戦のクウェート戦(4-1)の時は、この試合は落としたくなかったし、点を取らないと勝てないとか、いろんな思いがあったなか、焦らず、なるべくリラックスするように心がけていました。でも韓国戦に関しては、激しい試合になるから肩の力を抜いても上手くプレーできないかなとか、気持ちを込めれば周りが見えなくなるのではないかとか。そこはすごく難しかったですね」
――次にもし、またアウェーの韓国戦があったとしたら?
「もっと気持ちを強く出していきたいですね。相手と言い合うようなシーンがあっても、脅威を感じさせるような態度を取るとか。それも駆け引きの一部だと思っています」
――いずれにせよ、大きなゲームになればなるほど、メンタルの持っていき方は重要になる。
「いろいろ考えますね。高校の時とかは、あまり深く考えずに、とりあえず『試合、頑張るか』みたいな感じでしたけど(笑)。でも、もしかしたら、高校の時みたいな気持ちでやるのが一番、自然にプレーできるのかなと思ったりもします。難しいですね。だから、一流の人たちはどうやってメンタルを整えているのか、いつも気になっています」
――現在のU-21代表は4-3-3が基本布陣ですが、1トップも板についてきたのでは?
「だいぶ慣れてきましたね。練習や試合を重ねるごとに、動き方や味方との連係も徐々に良くなってきている手応えはあります」
――矢島慎也選手(浦和)は、鈴木選手の裏の取り方やダイアゴナルな動き方を高く評価していました。
「慎也がボールを持った時は、裏に抜ける動きはわりと意識しています。慎也はよく見てくれているし、俺もすぐに反応できる。そこの意思統一はできていますね」
――矢島選手からのパスを、鈴木選手がおとりになって、中島翔哉選手(FC東京)が抜け出してゴール、というパターンは、グループリーグのイラク戦(1-3)やネパール戦(4-0)でも見られました。
「大会中に二度、それで結果が出せたのは、コンビネーションが高まっている証拠ですよね」
――逆に、ネパール戦の3点目は、矢島選手の縦パスを野津田岳人選手(広島)がスルーして、鈴木選手が最終ラインの背後を突いてシュートという、連動性に富んだ崩しでした。
「あの場面は慎也も裏を見ているはずだし、自分が少し開く動きをすれば、浮き球でもゴロでも速いボールが来るだろうと思っていました」
――野津田選手のスルーも上手く相手DFを引きつけていました。
「実は、岳人の存在はちょっと分からなかったんです。急に出てきてスルーした感じでした(笑)」