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異色キャリアのGMが語る“リアル”南葛SCの舞台裏 Vol.1――選手の獲得オファーも独特な視点で

カテゴリ:特集

長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年04月23日

就任後に選手全員との面談も「まあまあバタバタの毎日でした(笑)」

多くの選手たちはクラブとは別に仕事を持っている。応援するサポーターとの距離が近いのも都リーグならではだろう。写真:田中研治

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 選手のキャリアコンサルタントとしての役割と同時に、サッカーに集中できる環境整備も重要だ。サポート企業の支援の下、会社勤めをしながらチームの練習に参加できる環境も整えなければならない。場合によっては、住宅を用意する必要もある。「正直、昨年の時点では、なんで来てくれたのか分からないレベルの選手」(岩本氏)という愛媛で10番を背負った安田晃大のように、縁もゆかりもない関東の地に移ってきた選手もいる。ブラジル人選手とともにチームに不可欠な選手として、代表の高橋氏も自身の持ち家を貸すなどして生活を支援しているという。
 
「去年は本当にそんな手探りな状態で、チームの状態を把握しながらやってきました。それこそ選手がどんな仕事をしているのかも、チームの外にいたから分からなかったので、去年の春から夏にかけては選手全員との面談もやりましたけど、けっこうきつかったですね。TSUBASAや他のメディアの仕事をしながら、みんなの職場の近くや家の近くに行って2時間くらい話すんです。まあまあバタバタの毎日でした(笑)」
 
 さらには、練習場の確保やJリーグ入りを目指すにあたってポイントとなるスタジアムの問題について、地元の葛飾区とも多くの交渉事を行なう。GMとして目まぐるしい日々をこなしながら、チームの把握に努めた昨シーズンを経て、2019年は関東リーグ昇格が至上命題となる。
 
「昨年は経験のあるチームにしたたかに戦われて」、シーズン最後に悔しい負け方をした。今年は11月の関東社会人大会で特有の土日連戦を見据えて、葛飾区への陳情の末に週2回(フットサルコートを入れると週3回)だったところ、倍の週4回のサッカーグラウンドでの練習場確保を実現。「去年勝っていてもスイッチが入らなかったかも」と前を向くGMは、今年さらに目標のJリーグへチームを加速させるつもりだ。
(第2回に続く/次回は4月30日配信予定です)
 
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

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