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チャナティップの大活躍が示す「アジア戦略」の確かな成果。今後はタイに続く国の発掘も?

カテゴリ:Jリーグ

斉藤宏則

2018年12月08日

「タイとの関係性をより太いものにしていく」と同時に「タイに続く国も見つけていきたい」

チャナティップの後を追って今季広島に加入したティーラシン。やはり札幌との対戦となった開幕戦では決勝ゴールを挙げて母国から駆け付けた人々を喜ばせた。写真:徳原隆元

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 数年前までは「各クラブの強化担当者が東南アジアリーグ視察に訪れても、そこから獲得へと発展するケースはほとんどなかった」と小山氏。とりわけチャナティップについては小山氏が何年も前からその才能に惚れ込んでおり、「Jリーグでも大きな活躍をするだろうという期待があっただけに、なかなか達成できない歯がゆさがあった」。だが、昨年夏にそのチャナティップが札幌に加入し、予想以上の大活躍を演じてタイ出身選手の評価を急激に高めてからは、多くのクラブが東南アジア出身選手の獲得に対して大きな関心を見せるようになったという。
 
 そしてそれに付随するようにJリーグに興味を持つタイ国民が増え、「チャナティップが住む札幌市の名前を知らないタイ人はいないかもしれません」(小山氏)というほどに距離が縮まっている。そして以前は、Jリーグが主導してタイからの「Jリーグ観戦ツアー」を組んでいたが、先日の札幌-広島戦ではタイの旅行会社が自発的に観戦ツアーを組み、多くのサッカーファンを日本へと導いてくれるまでになっている。
 
 今後の東南アジアにおけるアジア戦略について、小山氏は「タイとの関係性をより太いものにしていく」と同時に「タイに続く国も見つけていきたい」と話す。実際にチャナティップのようにJ屈指のアタッカーとして認められるだけのタレントがタイにはいたわけで、それ以外の東南アジア各国にも逸材がいる可能性は大いにある。「まだまだ道のりは長いですが、欧州に負けないようにアジアサッカー全体を盛り上げていきたい」という小山氏の言葉には、さながら東南アジアの気温のような熱気に溢れていた。

取材・文●斉藤宏則(スポーツライター)
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