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チャナティップの大活躍が示す「アジア戦略」の確かな成果。今後はタイに続く国の発掘も?

カテゴリ:Jリーグ

斉藤宏則

2018年12月08日

アジア戦略における2つの目標軸とは?

札幌ドームで行なわれた今季最終戦には3万4250人を集めた。タイからの観戦ツアーで訪れたファンも多かったようだ。写真:徳原隆元

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 改めてJリーグのアジア戦略、とりわけ東南アジア地域における、それについて小山氏は「大きく言って2つの目標軸がある」と説明する。まずひとつは「日本の人口が減少していくなかで、国内ばかりを考えていては事業面での伸びシロが大きくは見込めない。アジアにマーケットを拡げる。」ということ。そしてもうひとつは「サッカー的な観点として、アジアのレベルを高めることに貢献し、欧州に対抗するサッカー経済圏をアジアに作りたい」というものだ。
 
 前者についてはタイで一定の成果を収めつつある。東南アジア諸国のなかでは最も競技レベルが高いと目されるタイでは現在、毎節J1が4試合、J2が1試合ライブ中継されており、注目カードともなると40万人近くが視聴している。マイナス2時間の時差があるため日本のプライムタイム(テレビ視聴率が最も高くなると見込まれる時間帯)である19時開始の試合がタイ時間では17時になるものの、それでも一定の視聴者を得られており、ここについては小山氏も強い手応えを得ている。
 
 後者については積極的に東南アジア選手を獲得し、Jリーグがアジア戦略を展開するうえで重要な役目を果たしているクラブのひとつである札幌の野々村芳和社長の言葉を借りたい。同社長は「チャナティップらアジア人選手がいることで、戦力としてはもちろんだけれど、札幌市や北海道の企業がアジア進出をするうえでサポートになれれば嬉しい」と事業面に触れたうえで「サッカー的な観点で言えば、アジア各国の選手がJリーグでのプレーを目指すような状況にしていきたい」とも続けている。
 
 これに重ねるように小山氏も「東南アジア諸国全体の人口はおよそ6億人。これは日本の5倍に相当します。Jリーグに各国のスター選手が集まるようになれば、アジアでも欧州のようにサッカーの市場を大きくすることができる」と力説する。
 
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