日本代表 アギーレ新監督が所信表明 就任会見を全文掲載

カテゴリ:日本代表

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年08月11日

国を背負って戦っていることを肝に銘じてほしい。

動画でも生配信された会見はおよそ1時間に及んだ。 (C) SOCCER DIGEST

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――日本はヨーロッパでプレーする選手が多いが、試合のたびに呼ぶとコンディションを崩してしまいがちだ。メキシコ代表でも同様の問題があったと思うが、なにか対処法は?
 
「長旅の疲れに関しては、FIFAによって同じ週に2試合を行なうなどの規則改訂により改善されていると思います。選手には、十分な回復の時間があるでしょう。ヨーロッパには世界のトップリーグが揃っています。報酬も高いですね。ですから世界中から選手が集まります。つまりは、どの国も同じ問題を抱えているのです。ただ、私はこれが障害になるとは思っていません。選手のコンディションが整わないことはないと考えています。というのも、やはり選手はプロです。年間60試合もこなす選手たちなんです。体調の整え方、たとえば飛行機の移動時間を利用して整えるなど、対処法は分かっているはずです。長旅は障害にはなりません」
 
――当面の目標は多いが、ロシア・ワールドカップが大きな目標になるはず。過去は決勝トーナメント1回戦止まりの日本が、4年後のロシアでそれより先に勝ち進める可能性を秘めていると思うか?
 
「日本はロシアに進むべきポテンシャルを持っていると思います。過去にも本戦に進んでいますし、国内リーグのレベルも良くなっている。ロンドン五輪も観ましたが、非常に優秀な選手がいます。現在のその年代のチームにも、ぜひリオを目指してほしい。
 A代表に関しては、ヨーロッパのクラブで非常に良い仕事をしている選手もいます。そういったこともあり、日本代表として次のワールドカップを目指すのは良いプロジェクトだと感じ、引き受けたわけです。日本の選手は非常に真剣ですし、日本は人的資源が豊富な国です。良い選手が揃っていると思っています」
 
――以前に来日した経験があると思うが、日本の印象、日本人の印象は? なにか挑戦したい日本の文化はあるか?
 
「初来日は1996年。メキシコのチームを率いて、横浜ヴェルディ? 鹿島アントラーズとふたつの親善試合を戦いました。再来日は2002年のワールドカップです。その時は40日間滞在しました。今回は妻と息子を連れてきていて、東京に住むつもりです。いま考えているのは、できる限りJリーグの試合を観ることです。
 日本の文化面についてですが、私がこれまでに住んでいたメキシコやスペインは日本から遠く離れた国ですが、日本についての情報は入ってきています。歴史や習慣について書かれた本もたくさん読みました。もちろん、自分の職業はサッカーですのでサッカーが一番ですが、その他の文化的なことも家族と楽しみたいと思います。長く日本にいることを望んでいますし、楽しみにしています」
 
――監督のサッカーの哲学は? サッカー以外で日本で試してみたいことがあれば具体的に。
 
「哲学は非常にシンプルです。とにかくたくさん走る。それから、良いプレーをする。そして勝利を収める。これに尽きます。代表チームには、とにかく国を代表して、国を背負って戦っていることを肝に銘じてほしい。私は過去にワールドカップに選手としても出場し、監督やスタッフとしても携わりましたが、代表チームにとって一番大事なのは、各自が責任を持ってそれぞれの役割を果たすことなんです。
 私もそうですが、息子と妻も旅行が大好きです。いろいろなところに行きたいし、普通に街へ出て、一般の方々と交流を持ちたいですね。日本は何千年もの歴史を持つ国ですが、西洋ではなかなか日本についてのインフォメーションは流れていません。私がいま望むのは、ひとりの一般人として、たくさんの方と交流することです」
 
(スペイン通信がスペイン語で質問)
――日本へようこそ。2018年のロシア・ワールドカップが目標となるが、世界のサッカー界から見れば日本はまだ若い国。いままで指揮を執った国とは状況が違う。若い日本という国を本大会まで導くのは、大きな挑戦になると思うか? また、エスパニョールを去るにあたり、スペイン、メキシコでの指揮は打ち止めと言っていたが、スペインやメキシコではもう指揮を執らないのか?
 
「仰る通り、私のキャリアにとって大きなチャレンジになります。ただ、人間は日々学ぶもの。そう肝に銘じて頑張ります。実は今回、日本だけでなくスペインのクラブや他国の代表チームからもオファーがありました。そのなかで日本を選んだのは、原さんと霜田さんが4年前に声を掛けてくださり、今回も再度オファーをしてくれた。そしてその間、自分の仕事をしっかり見てくれたことに惹かれたからです。
 スペインなどで指揮を執るかどうかですが、先のことは分かりません。最初はスペインでの生活も1、2年だと思っていましたが、結局12年を過ごしました。ただ、いまの段階でやるべきことは、日本代表としてロシアを目指して頑張る。そこを強調しておきます」
 
――若手の育成に関心を持っているようだが、来年にU-20ワールドカップがあり、今年の10月には、その予選を兼ねたU-19アジア選手権がある。10月のアジア選手権はA代表の親善試合と重なるが、そういうスケジュールの重なりはどう考え、優先順位はどこに置くのか?
 
「私の方針として、とにかく公式戦を一番と考えている。親善試合より公式戦です。たとえばオリンピックとA代表の公式戦が重なった場合は後者を優先しますが、公式戦と親善試合が重なった場合は、公式戦を優先させたいと思います。オリンピック予選などは、いろいろなものにつながっていくわけですから」
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