安藤 今年でイベントも10回目ですけど、すべてに参加している眞智子さんが一番、印象に残っていることって何ですか?
鈴木 毎年、毎年思い出が更新されていくので、そのときが一番かな。選手の顔ぶれも毎年変わるし、何より多摩川の様子も毎年違う。そのときどきのみなさんの対応が、本当にうれしくて。だから、ひとつには選べない。それに私、過去は振り返らないタイプなの(笑)。
安藤 さすがです、眞智子さん(笑)。ノボリは?
登里 僕はやっぱりバイクを見つけたときかなぁ。まさか川の中から50ccのバイクが出てくると想像していなかったから……。これは大きいものを見つけたぞって思った反面、こんなものを川に捨ててしまう人がいるんだという悲しさもあった。だから、こうした活動に参加してくれる人が増えたらうれしいし、みんながゴミを捨てなくなる社会にできたらうれしいなって。
安藤 それこそ昔は、普通にバーベキューをしている人たちのゴミも回収したりしていたよね。井川さんが、その人たちからお肉をもらって食べていたりとか(笑)。そのときから比べたら、規模も協力してくれる人たちもたくさん増えたけど、何より年々ゴミが少なくなってきているのがうれしいよね。選手は1人1枚、ゴミ袋を持って清掃に当たっているけど、最近では袋がいっぱいになることもなくなってきたからね。でも、まだまだ川を綺麗にするためにできることはたくさんあると思う。
鈴木 あとは、ボランティアなのに、サポーターの人たちがたくさん集まってくれるのがうれしいのよね。しかも、みなさん、しっかり軍手も持参してくれて、動きやすい格好で来てくれる。選手たちと触れ合えるからといって、騒ぐわけでもなく、黙々と作業してくれてますからね。
安藤 本当に参加してくれる人たちのマナーには感謝ですよね。互いにチームとして黙々と清掃活動していますからね。
登里 たまにさ、ベビーカーを押しながら多摩川の土手を散歩するんだけど、ゴミが全く落ちていないから、本当に気持ちいいんだよね。清掃活動しているときも、偶然、居合わせたおばあさんに「ゴミを拾ってくれてありがとうございます」って声を掛けてもらえたりして。何か、うれしかったんだよね。家族で参加してくれる人も増えているし、きっとゴミを拾ったあとには心も綺麗になっているはず。
安藤 心まで綺麗に。めちゃめちゃ綺麗にまとめたね(笑)。ということで、ぜひ、9月16日(日)には、等々力緑地先河川敷に集合してください! お待ちしてます!
●9/16「2018 多摩川“エコ”ラシコ」開催のお知らせ
http://www.frontale.co.jp/info/2018/0827_16.html
取材・構成●原田大輔(SCエディトリアル)