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【岩政大樹】ロシアW杯から見えた「サッカーの今」。日本は世界の潮流に乗りつつ"独自性"の追求を

カテゴリ:国際大会

岩政大樹

2018年07月16日

グループリーグと決勝トーナメントでは別の戦いが繰り広げられていた

フランスは準決勝のベルギー戦とは打って変わり、決勝のクロアチア戦では積極的にプレスをかけた。(C)Getty Images

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 日本が敗れたベルギーもそうでしたが、予選リーグではあまりオーガナイズを変えずに戦っていたチームが、決勝トーナメントではどんどん変化を加えて、相手に対する戦いをしていました。優勝したフランスも、準決勝のベルギー戦では後ろに下がってブロックを作ったところからサッカーを始めていましたが、決勝のクロアチア戦では一転して積極的なプレスでハイテンポな試合を挑んでいました。
 
 これには、戦術的な柔軟性がある選手、監督がいるという側面とともに、どんな戦術においてもベースになるようなプレーの原則がしっかりと抑えられていることが根幹にあると感じました。つまり、戦い方や戦術は試合において変化しようとも、決して変わることのない「サッカーをする」ことの解釈が揃っているのだと思います。
 
「サッカーを理解し、正しく判断できる」
 その下地さえあれば、どんなメニューにも、どんな味付けにも対応可能で、そうすると結局はそんな選手をたくさん育成していくことに行き着きます。
 
 そのためにはやっぱり「あーでもない、こーでもない」。次のカタール・ワールドカップまで、このロシア・ワールドカップを大切な教材として語り続けていきましょう。皆さんはこのワールドカップで、何を感じられたでしょうか。
 
 サッカーに正解はありません。

【著者プロフィール】
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。2010年の南アフリカW杯メンバーにも選出された。現在は、東京ユナイテッドFCで選手兼コーチを務める。

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