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【岩政大樹】ロシアW杯から見えた「サッカーの今」。日本は世界の潮流に乗りつつ"独自性"の追求を

カテゴリ:国際大会

岩政大樹

2018年07月16日

日本は「決勝トーナメントで勝つ」ことを念頭に入れたチーム作りへ

3度目の16強進出を果たした日本。次のカタール大会ではベスト8が目標だ。(C)Getty Images

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 世界と日本。見比べながら、私たちは次のターゲットをベスト8にしていくしかなくなりました。6大会で3度目のベスト16進出を果たし、ベスト8まであと一歩まできたのです。ベスト16進出でさえ、これからも難しいことは承知の上ですが、ベスト8、つまり「決勝トーナメントで勝つ」ことを念頭に入れたチーム作りに段階を進めていくべきでしょう。これからはより、世界の潮流に乗りながら、同時に“日本独自”を追求するバランスが求められていきます。
 
 日本らしさを体現するプレーとは。原則とは。何を定め、何を定めないのか。
 
  ワールドカップに初出場して20年が経ち、日本サッカーは一つの転換期にきていると思います。ピッチ内のこともピッチ外のことも、一つひとつに細かく様々に議論していく。そしてより良くしていく。その結論の源には「日本サッカーのため」を置く。そんな時代にシフトしていくことを願います。
 
 大会を通して見ると、セットプレーは今大会の大きなトピックでした。いつも以上にセットプレーから生まれるゴールの割合が高かったと思います。
 
 VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入により、不用意に掴むことができなくなったことも影響したと思いますが、元々セットプレーとは守るのが非常に難しいプレーです。さらに、攻める側からすれば、緻密に準備ができるプレーとなります。だから、よく「セットプレーは集中だ、注意だ」と言われますが、私はそれだけではないと思っています。
 
 ワールドカップという夢の舞台で集中や注意が欠けるプレーヤーがそんなにいるとは思えません。集中や注意だけで語っていては、すべてを説明できるはずがないのです。
 
 それには「想像力」が必要です。何が、どのように起こりえるのか。緻密に分析し、相手の様子から感じ取り、ピッチで常に想像力を働かせなくてはなりません。日本は「高さが足りない」と言われますが、今大会でやられてしまったセットプレーは決して高さでやられたわけではありませんでした。高さという言い訳に逃げず、もっと議論を深めていくべきテーマの一つだと思います。
 
 また、今大会で印象的だったのが、グループリーグと決勝トーナメントでは別の戦いが繰り広げられていたことです。特に、優勝まで睨んでロシアに乗り込んできた国々は、決勝トーナメントではグループリーグと別物と言ってもいいような戦いぶりでした。
 

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