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【釜本邦茂】メキシコ五輪3位の時はスペインと20分も“にらめっこ”。時間稼ぎは魅力的ではないが…

カテゴリ:日本代表

日本代表

2018年06月29日

ツキに恵まれたグループリーグのMVPは?

釜本氏が序盤戦の日本のMVPに選んだ乾。手放しかけた流れを自らのゴールで日本に引き戻した。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 さて、グループリーグ3戦を改めて振り返ると、日本は本当にツキに恵まれている感じがした。

 コロンビア戦のPKと一発退場が今回のグループリーグでの流れを決めたようなものだけど、PKにつながる場面で、大迫がシュートを外したから一発退場につながったと見る向きもある。確かにすんなり入っていたら11人対10人の数的優位は生まれなかったからね。

 ただ、ツキというものは目一杯やって勝てるかどうか、という時にこそ訪れるもの。コロンビア戦の前半のように、各駅停車の安全なパスを回すだけの戦いぶりでは、掴んだツキを活かすことはできない。

 やっぱり、個々が自らアクションを起こしてこそ、チームにも良い影響が生まれる。そういう意味で、グループリーグでのMVPを挙げるとすれば、攻撃陣では乾だろう。セネガル戦でいったんは手放しかけた流れを、自らのゴールでグッと引き戻してくれた。
 
 守備では、吉田と長友の二人だろうか。今大会の日本は攻め込まれることはあっても、そのまま押し込まれて、ずっと守り倒すような展開にはなっていない。一方的にやられる時間帯がないというのは、最終ラインでしっかり守備をコントロールできているからだ。そうした意味で、つねに周囲に声を掛けている印象がある吉田や、小柄な身体でアグレッシブに左サイドを疾走してチームメイトを鼓舞する長友が果たした役割は大きい。
 
 引き続きベルギー戦でも活躍してほしい3人だけど、彼ら以外にもどんどん目立つ選手が出てくれば、それだけ勝利への確率も上がってくるんじゃないかな。
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