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【釜本邦茂】メキシコ五輪3位の時はスペインと20分も“にらめっこ”。時間稼ぎは魅力的ではないが…

カテゴリ:日本代表

日本代表

2018年06月29日

ベルギー戦は相手が舐めてかかってくる可能性は大いにある。相手の心の隙を突いていけ

イングランド戦で決勝点を決めたヤヌザイ。タレント揃いのベルギーだが、付け入る隙はあるはず。(C) Getty Images

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 今回の日本は1位か、2位かの選択はできなかったから、ちょっと状況は違っているけど、こうして試合結果を自分たちに有利になるように操作するというような駆け引きは、かなり前から行なわれているんだ。結局は、決められたルールのなかでやっていることなんだから、本来は誰かに責められるようなことではない。西野監督や選手たちも、この件で過敏になる必要はないんじゃないかな。
 
 とはいえ、3戦目の日本代表の戦いぶりが魅力に欠けていたのは、間違いないよ。2戦目のセネガル戦はすごく人もボールも動いて、これこそ日本が目指してきたサッカーだろうと思ったけど、3戦目はどう見ても質が落ちていた。
 
 先発を6人も一気に入れ替えたのが影響していたのは確かで、攻撃では岡崎と武藤の2トップがさほど連係をとって機能していたようには見えなかったし、何より2戦目まで素晴らしい輝きを放っていた柴崎が、無理なパスを強引に通そうとしたり、ちょっと精彩を欠いていた。守備面でも我慢して対応しようという粘りがなく、随分と相手にセットプレーを与えていた気がする。
 
 今回のポーランドは大黒柱のレバンドフスキが注目されたけど、結局サッカーはチームスポーツで、エースが飛び抜けていても、その周囲に良い選手がいなくては勝てないんだ。ロングフィードのカウンターばかりで単調なポーランドの攻撃への対応自体は、さほど難しくなかったんじゃないかな。ただ、局面でのちょっとした身体の使い方で抜け出したり、ファウルをもらったりする巧さなどは、さすがにFIFAランク上位のチームだなとは感じたけどね。
 
 次はいよいよ、決勝トーナメントの1回戦。8強入りを懸けてベルギーと対戦することになる。ベルギーは昨年11月に日本と対戦して、1対0のスコア以上に実力の差を見せつけた。ただ、ベルギー側がその時の対戦で、日本の実力のほどを知っている気になっているとしたら、日本にとっては付け入る隙があるかもしれない。
 
 前述したメキシコ五輪の話で、日本は五輪があった年の春にメキシコに0-4でやられているんだけど、3位決定戦で戦った際のメキシコにも、やはり日本を舐めているフシはあったと思うよ。なまじ相手を知っているだけに、気の緩みにつながる可能性もある。日本としては、そうした相手の心の隙をも突いていく用意周到さを持って戦ってほしいね。
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