• トップ
  • ニュース一覧
  • 【岩政大樹】勝つことで見えたものと見えなくなるもの。パラグアイ戦はワールドカップとは全くの別物だ

【岩政大樹】勝つことで見えたものと見えなくなるもの。パラグアイ戦はワールドカップとは全くの別物だ

カテゴリ:日本代表

岩政大樹

2018年06月13日

最後の1週間にポジティブな空気が漂うのが果たして良いことなのか

この勝利が本番につながるのか。ポジティブな結果を期待したい。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 2ゴールを決めた乾選手はもちろん、香川選手、柴崎選手をスイス戦のメンバーにどう組み込んでいくのか。西野監督の手綱さばきが問われます。
 
 ワールドカップまでの準備は、残すところ1週間となりました。パラグアイに勝ったことで、チームはホッとしているでしょう。準備は整ってきたと感じる気持ちは自然なもの。ここでネガティブな思考は必要ありません。
 
 ただ、パラグアイ戦の勝利は、もうそこらに置いておくべきでしょう。日本代表は、このくらいの相手にはこのくらいの力を見せて勝てるのは随分前から分かっていることです。ここから”ワールドカップで勝つ”まで持って行くのがいかに大変かを、まだ歴史は浅いものの、日本サッカーは経験から学んできました。
 
   そう考えると、ここでの勝利は手放しで喜べません。マッチメイクをしたのはハリルホジッチ監督時代だったはずで、パラグアイとの試合はある程度勝って本大会を迎える準備で考えていたでしょう。しかし、西野監督になり、短期間でチーム作りをしなければならない中で、最後の1週間にポジティブな空気が漂うのが果たして良いことなのか。良い面も当然ありますが、同時に危険性を孕んでいることは否めません。
 

 すべてはワールドカップの結果次第。連敗したスイス戦までに自分たちが話していた言葉を意識すべきでしょう。パラグアイ戦はまともに戦って、優位に進められただけ。ワールドカップとはすべてが別物と考えて良さそうですが、勝った後でそれをチーム全体で意識するのは、想像以上に難しい作業です。これが、ポジティブな結果につながることを願います。

岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。2010年の南アフリカW杯メンバーにも選出された。現在は、東京ユナイテッドFCで選手兼コーチを務める。
 

【関連記事】
【パラグアイ戦|動画&記事一覧】解説:セルジオ越後、金田喜稔、釜本邦茂、採点&寸評、プレー分析、PHOTOギャラリーetc.
【日本4-2パラグアイ|採点&寸評】乾貴士、香川真司がスタメン奪取に向け大きくアピール。岡崎慎司のシュートミスには失望
【西野ジャパンのベスト布陣】香川、乾、柴崎、山口…。この11人でコロンビア戦を戦え!!
西野ジャパンの生命線『プレッシング』はW杯でも機能するのか?
【西野ジャパンの最新序列/パラグアイ戦後】躍進の香川と窮地の本田。ボランチは再び激戦区に

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2026年1月1日号
    12月18日(木)発売
    [特集]
    2026北中米ワールドカップ
    選手名鑑&出場国ガイド
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ