【セルジオ越後の天国と地獄】第1戦は完全な負け試合。力の差を見せつけられた

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年06月19日

中断期間に動いたJクラブ。代表クラスの流出で国内の空洞化が心配される。

柿谷と山口にも欧州移籍の噂がある。仮に実現すれば、Jリーグの空洞化がさらに進むことになる。(C) SOCCER DIGEST

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 オフ期間中のJリーグにも動きが出ているね。6月7日に、セレッソのポポヴィッチ監督が解任された。セレッソは開幕前にフォルランというビッグネームを獲得して躍進が期待されていたけど、リーグ戦でもACLでも結果を残せなかった。監督解任は、当然の判断だ。むしろ、遅かったくらいだし、そもそも長期政権のクルピの後に、ポポヴィッチ監督を選んだ理由が僕には分からないよ。
 
 ポポヴィッチ監督は、昨季のFC東京で目立った成績を挙げられなかった人物だ。その実績がない指揮官にチームを任せるのは、博打でしかない。名波にオファーを蹴られたという経緯があるにしても、優勝を目標に掲げているのであれば、もっと選択肢があったはずだ。
 
 この中断期間にはカチャルも退団したし、ワールドカップに参加している柿谷や山口にも移籍の噂がある。中断期での監督交代はタイミングとしては良いけど、誰が後任になるにせよ難しい舵取りになるだろう。
 
 選手の動きで言えば、グランパスがレアンドロ・ドミンゲスを獲得したね。グランパスは今季、西野新監督を迎えたけど、14節終了時点で15位と低迷しているから起爆剤にしたいのだろう。ただ、レアンドロ・ドミンゲスは、レイソルに加入した1、2年目は活躍していたけど、近年は怪我もあってインパクトを残せていない。計算に入れるには、少し不安が残る選手だ。彼のプレースタイルが、チーム全員のハードワークをベースとする今のグランパスの水に合うかどうかも不透明だよ。上手くフィットさせられるかどうか、西野監督の腕の見せどころと言えるね。
 
 移籍といえば、レッズの原口がドイツのヘルタ・ベルリンへの移籍を決め、前述したセレッソの柿谷や山口にもイタリア行きの噂がある。代表クラスの若手選手が、欧州へ旅立ってしまうんだ。Jリーグの空洞化が、さらに進んでしまいそうで心配だよ。
 
 これで日本代表がワールドカップでグループリーグ敗退なんてことになったら、Jリーグへの注目度はますます下がってしまうだろう。そうした意味でも、代表はなんとしても巻き返さなきゃいけないよ。
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