香川真司の「何の意味がある試合なのか」発言が巻き起こした議論。では、その解決策は?

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2017年10月08日

強化のあり方は、現状がベストとは思えない。

この杉本も、海外組の意識の高さに刺激を受けるひとりだろう。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 もちろん、国内での親善試合も、日本代表の長期的な発展においては大切だ。アジアの予選を戦う間は、長距離移動に慣れる必要もある。だから、この欧州開催の案は、ワールドカップ直前の1年限定だ。
 
 今回、ニュージーランド戦でスタメンに名を連ねたのは、欧州組が8人、国内組が3人。このバランスを鑑みても、少なくともワールドカップ直前イヤーは、欧州組のコンディション重視に舵を切ることを検討したほうがいい。本大会に調子の良い選手を送り出すために。また、『Jリーグ・アジア戦略』のように、『日本代表・欧州戦略』として、スポンサーメリットを付けられれば尚良い。
 
 あるいは、国内のマッチメークで親善試合を行なうなら、欧州組の希望選手を招集外とする案も考えられるだろう。実質的に、海外の代表チームはそれをやっている。もちろん、これには代表監督の同意が必要だ。
 
 しかし、そもそも日本代表は、欧州組と国内組が同じチームで活動するところに価値があり、欧州組のピリッとしたトレーニングの雰囲気、コンディション管理のこだわりに刺激を受け、国内組が開眼する例も珍しくない。そうした意識の高さが、脈々と受け継がれる場が日本代表であり、招集を国内組に限ると、その意義が薄くなる。個人的にはネガティブな案だ。
 
 いずれにせよ、ワールドカップに向けた強化のあり方は、現状がベストとは思えない。
 
文:清水英斗(サッカーライター)

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