ワールドカップ出場決定後の1年に限り、欧州開催にしてはどうか。
しかし、日本の選択がベストとも言えない。たとえば、日本よりも後にワールドカップ出場を決めた韓国は、同じ10月にワールドカップ開催国のロシア、アフリカの強豪モロッコと親善試合を組んでいる。
開催国の環境で戦い、アウェーの雰囲気を味わう。その後はスイスに移り、中立国でモロッコと試合をする。対戦相手、試合環境ともに、ワールドカップを見据えたマッチメークだ。また、UEFA圏内のロシアとスイスで試合を行なうため、Aマッチ期間の2試合を同一大陸内で行なわなければならないと定めた、FIFAの規定にも抵触しない。
ただし、疑問があるのはモロッコのほう。アフリカのワールドカップ予選は、10月に1試合しか組まれていないため、もう1試合の日程を、韓国との親善試合にあてたのだが、モロッコはホームでガボン代表と予選を戦った後、スイスに移動して韓国と戦うため、こちらは同一大陸の規定に反する。
とはいえ、モロッコからスイスは飛行機で3時間程度。このマッチメークが選手の負担になるとは考えられないので、FIFAと交渉して認められたのかもしれない。韓国は元々チュニジアと親善試合を行なう予定で、先月になってキャンセルされた経緯があるが、最初からロシア+北アフリカの2チームで絞っていたのだろう。
それはともかく。今回の日本のマッチメークは、悪くはないが、ベストとも言い切れない。やれること、考えられることは、まだある。「仕方がない」はその先でいい。
たとえば今後、ワールドカップ出場決定後の1年に限り、すべての親善試合を欧州開催にしてはどうか。必ずしも欧州の国と戦う必要はない。中立地開催として、相手は南米でもアフリカでも北中米でもいい。
つまり、“どのチームと戦うか”ではなく、“どこで戦うか”を先に決める。韓国のようにロシア、モロッコといったマッチメークができれば理想的だが、そのうえでニュージーランドとハイチに決まれば、それでもOK。少なくとも欧州組が抱えるリスクはなくなるし、相手も主力を集めやすい。
今回のハイチでも、フランスのカーンに所属するFWエルベ・バジルは、日本との距離、時差を理由に招集を辞退している。このようなケースは減るだろう。過去にアフリカの代表チームを日本に呼んだ時も、彼らが良い状態で来ることは少なかったが、欧州開催なら話は変わってくる。
開催国の環境で戦い、アウェーの雰囲気を味わう。その後はスイスに移り、中立国でモロッコと試合をする。対戦相手、試合環境ともに、ワールドカップを見据えたマッチメークだ。また、UEFA圏内のロシアとスイスで試合を行なうため、Aマッチ期間の2試合を同一大陸内で行なわなければならないと定めた、FIFAの規定にも抵触しない。
ただし、疑問があるのはモロッコのほう。アフリカのワールドカップ予選は、10月に1試合しか組まれていないため、もう1試合の日程を、韓国との親善試合にあてたのだが、モロッコはホームでガボン代表と予選を戦った後、スイスに移動して韓国と戦うため、こちらは同一大陸の規定に反する。
とはいえ、モロッコからスイスは飛行機で3時間程度。このマッチメークが選手の負担になるとは考えられないので、FIFAと交渉して認められたのかもしれない。韓国は元々チュニジアと親善試合を行なう予定で、先月になってキャンセルされた経緯があるが、最初からロシア+北アフリカの2チームで絞っていたのだろう。
それはともかく。今回の日本のマッチメークは、悪くはないが、ベストとも言い切れない。やれること、考えられることは、まだある。「仕方がない」はその先でいい。
たとえば今後、ワールドカップ出場決定後の1年に限り、すべての親善試合を欧州開催にしてはどうか。必ずしも欧州の国と戦う必要はない。中立地開催として、相手は南米でもアフリカでも北中米でもいい。
つまり、“どのチームと戦うか”ではなく、“どこで戦うか”を先に決める。韓国のようにロシア、モロッコといったマッチメークができれば理想的だが、そのうえでニュージーランドとハイチに決まれば、それでもOK。少なくとも欧州組が抱えるリスクはなくなるし、相手も主力を集めやすい。
今回のハイチでも、フランスのカーンに所属するFWエルベ・バジルは、日本との距離、時差を理由に招集を辞退している。このようなケースは減るだろう。過去にアフリカの代表チームを日本に呼んだ時も、彼らが良い状態で来ることは少なかったが、欧州開催なら話は変わってくる。