【磐田×清水│舞台裏】名波監督の英断。中村俊輔「右MF」起用がもたらした効果と課題

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年04月04日

司令塔のトップ下とサイドでの併用に目処が立ったのはプラス。

磐田の全3ゴールを演出した中村俊輔。この日も守備を含め、あらゆる面での貢献が光った。写真:徳原隆元

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 名波監督と中村のコメントを総合すると、こうなる。今回は勝てたが、他の相手だったら分からない。そして、次回のアウェー戦であり……、もう一度、清水と対戦してみたら、結果が同じだとは限らない。
 
 清水戦の中村の基本ポジションは右MFだったとはいえ、サイドに張り出す清水のSB松原后を気にせず、中央寄りでプレーし、その分、数的優位な状況を作り出していた(そのあたりの駆け引きも、さすがだった)。
 
 中村はあえて中央寄りでプレーしていた。清水の若いCBコンビとボランチは、プレスに行くのか、引くのか、対応がバラバラだった。そこに、中村&松浦拓弥が“2トップ下”となって襲い掛かったのだ。
 
 この日のセンターラインに不安を抱えた清水だからこそ、中村の右MFが、ばっちりハマったと言えた。
 
 磐田は選手交代をしたあと、中村がトップ下に入ってプレーしている。今後も中村をサイドとトップ下で臨機応変に配置できる「併用」に目処が立ったのは、大きなプラス材料だ。
 
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