「ベストに近い選択肢を自然と選べるようになった」
――昨季からチームは攻守で主導権を握ることを掲げてきました。その意味でパスを捌けて、身体の強い横谷選手がボランチに入っているのはかなり助けになるのでは?
やっぱり、強いと言われるチームや年間順位で上位にいるチームには、他のポジションにも凄い選手が揃っていますが、良いボランチが多いですよね。日本代表に名を連ねてもおかしくないというか……。
そういう選手が中盤の底にドンッといてバランスを取っているからこそ、安定感が出て、必然的に強いんだと思う。最近は、僕もそうなりたいと強く思っています。
――「そうなりたい」とは? もう少し具体的に教えてください。
日本代表、ですね。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のやり方もあるとは思いますが、代表の試合を「もっとこうしたらいいのにな」「自分だったらこうするな」とイメージを持ちながら見ています。
――例えば、元イングランド代表のスティーブン・ジェラードのような選手が理想ですか? いわゆる「ボックス・トゥ・ボックス」という表現が似合う選手です。
そうやって言葉にしたら、めっちゃいい選手になっちゃいますね(笑)。プロサッカー選手として11年目になりますが(2006年にG大阪に入団)、移籍を経験しながら、その時々で求められたプレーや考えが、今に生きていると思っています。
すべてが足し算されている。だからか分からないですが、僕は一芸型のボランチではなく、比較的多くのことができるのではないでしょうか。状況に応じた判断が、多少なりとも身に付いてもいる気がします。
ガンバに入った時はヤットさん(遠藤保仁)に憧れていましたが、当時のガンバには攻撃のできる選手がたくさんいました。だから、ミョウさん(明神智和)みたいに「守備を頑張ろう」と、ミョウさんを目指した。
08年に期限付き移籍した愛媛では、FWやサイドハーフを任されて、「やっぱり攻撃が好きだな」と。10年にガンバに復帰してからは、「両方とも楽しい」と感じました。13年に京都へ移籍し、また攻撃的なポジションをやらせてもらって、大宮ではサイドハーフ、そしてボランチ。
攻守両面の大切さをより深く学びましたし、試合展開やシチュエーション別に攻守どちらにより多くの力を使わなきゃいけないのか、その振り分けも少しずつ理解してきました。
ピッチには味方と相手を含め、合計22人の選手がそれぞれの動きをしていますよね。そんななかでゲームの流れを読みながら、よりベストに近い選択肢を自然と選べるようになりました。そういう意味では、他のボランチの選手より多くを学んでいるのかなとも思います。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト写真部)
やっぱり、強いと言われるチームや年間順位で上位にいるチームには、他のポジションにも凄い選手が揃っていますが、良いボランチが多いですよね。日本代表に名を連ねてもおかしくないというか……。
そういう選手が中盤の底にドンッといてバランスを取っているからこそ、安定感が出て、必然的に強いんだと思う。最近は、僕もそうなりたいと強く思っています。
――「そうなりたい」とは? もう少し具体的に教えてください。
日本代表、ですね。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のやり方もあるとは思いますが、代表の試合を「もっとこうしたらいいのにな」「自分だったらこうするな」とイメージを持ちながら見ています。
――例えば、元イングランド代表のスティーブン・ジェラードのような選手が理想ですか? いわゆる「ボックス・トゥ・ボックス」という表現が似合う選手です。
そうやって言葉にしたら、めっちゃいい選手になっちゃいますね(笑)。プロサッカー選手として11年目になりますが(2006年にG大阪に入団)、移籍を経験しながら、その時々で求められたプレーや考えが、今に生きていると思っています。
すべてが足し算されている。だからか分からないですが、僕は一芸型のボランチではなく、比較的多くのことができるのではないでしょうか。状況に応じた判断が、多少なりとも身に付いてもいる気がします。
ガンバに入った時はヤットさん(遠藤保仁)に憧れていましたが、当時のガンバには攻撃のできる選手がたくさんいました。だから、ミョウさん(明神智和)みたいに「守備を頑張ろう」と、ミョウさんを目指した。
08年に期限付き移籍した愛媛では、FWやサイドハーフを任されて、「やっぱり攻撃が好きだな」と。10年にガンバに復帰してからは、「両方とも楽しい」と感じました。13年に京都へ移籍し、また攻撃的なポジションをやらせてもらって、大宮ではサイドハーフ、そしてボランチ。
攻守両面の大切さをより深く学びましたし、試合展開やシチュエーション別に攻守どちらにより多くの力を使わなきゃいけないのか、その振り分けも少しずつ理解してきました。
ピッチには味方と相手を含め、合計22人の選手がそれぞれの動きをしていますよね。そんななかでゲームの流れを読みながら、よりベストに近い選択肢を自然と選べるようになりました。そういう意味では、他のボランチの選手より多くを学んでいるのかなとも思います。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト写真部)

10月13日発売号ではJ1・第2ステージ残り3節の見どころを特集。中村憲剛選手のインタビュー、楢﨑正剛×田口泰士選手の対談に加え、J1・500試合の偉業を達成した阿部勇樹選手のストーリーにも迫ります。クラブダイジェストはC大阪。