プレミア強豪から2戦連発でも…なぜ昨季MVPの日本代表MFは先発で起用されないのか。ファンからの人気は相変わらずだが「フィジカル不足」を指摘する声も【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年12月28日
「ファルケ監督はなぜ田中でなく、アーロンソンを使うのか?」
パレス戦前、先発メンバー発表直後にリーズのファンサイトを覗くと「ファルケ監督はなぜ田中でなく、アーロンソンを使うのか?」というコメントが数多く見られた。その大部分が「アオのクリエイティビティが必要」と好意的な評価が多かった一方、「プレミアリーグで戦えるほどのフィジカル、力強さが不足している」「トップレベルでプレーできるスタミナがないのでは」とネガティブな捉え方をした内容も少なからずあった。
しかしながら、記述のとおり、指揮官の采配は見事に当たり、労を厭わないアーロンソンの精力的な仕事ぶりはマン・オブ・ザ・マッチ級のパフォーマンスとして称えられた。さらにアンパドゥはロングスローから2得点を導き出し、守備でも闘志溢れるタックルを幾度も披露。抜群のリーダーシップに加えて、自らもゴールを記録してチームを引っ張り、勝利への扉をこじ開けた。
3点目となったアンパドゥのゴールの際には、コーナーフラッグ付近でウォームアップをしていた控え選手もゴールセレブレーションの輪に加わって喜んだ。田中もガッツポーズをするなど、笑顔を弾かせていた。一方で、ダメ押しの4点目はシュタッハの鮮やかなフリーキックから生まれている。気づけば、田中がレギュラー争いをする3選手が軒並み活躍して呼び込んだ快勝だった。
シーズン5勝目を挙げたリーズの勝点は19で、16位(17節終了時点)に位置している。英語でいう“Dog Fight(ドッグファイト)”、すなわち泥臭い厳しい戦いが必要とされるこの状況下においては、田中のより洗練されたプレーよりもこの日活躍した3人のようなタイプが好まれるのは非常に分かりやすい構図である。
しかしながら、記述のとおり、指揮官の采配は見事に当たり、労を厭わないアーロンソンの精力的な仕事ぶりはマン・オブ・ザ・マッチ級のパフォーマンスとして称えられた。さらにアンパドゥはロングスローから2得点を導き出し、守備でも闘志溢れるタックルを幾度も披露。抜群のリーダーシップに加えて、自らもゴールを記録してチームを引っ張り、勝利への扉をこじ開けた。
3点目となったアンパドゥのゴールの際には、コーナーフラッグ付近でウォームアップをしていた控え選手もゴールセレブレーションの輪に加わって喜んだ。田中もガッツポーズをするなど、笑顔を弾かせていた。一方で、ダメ押しの4点目はシュタッハの鮮やかなフリーキックから生まれている。気づけば、田中がレギュラー争いをする3選手が軒並み活躍して呼び込んだ快勝だった。
シーズン5勝目を挙げたリーズの勝点は19で、16位(17節終了時点)に位置している。英語でいう“Dog Fight(ドッグファイト)”、すなわち泥臭い厳しい戦いが必要とされるこの状況下においては、田中のより洗練されたプレーよりもこの日活躍した3人のようなタイプが好まれるのは非常に分かりやすい構図である。
と同時に、ひいき目に見ても、今季の田中は安定したパフォーマンスができていないのも確かだ。ローテーションで起用されるのは仕方ないことなのかもしれない。だからこそ、出場機会を与えられた際に実力を出し切るしかない。正直、パレス戦での彼には物足りなさを感じてしまった。すでに勝利が決まった展開の77分からの起用であるため、多くを求められなかったことも確かだ。それでも精一杯ピッチを走り、ボールを追いかける姿が見たかった。
おそらく、28日のサンダーランド戦も、田中はベンチスタートとなるだろう。だが田中にとって初のプレミアリーグの舞台は、シーズン半ばを迎えたばかり。ここから巻き返しのチャンスは十分に残されている。
おそらく、28日のサンダーランド戦も、田中はベンチスタートとなるだろう。だが田中にとって初のプレミアリーグの舞台は、シーズン半ばを迎えたばかり。ここから巻き返しのチャンスは十分に残されている。



















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