プレミア強豪から2戦連発でも…なぜ昨季MVPの日本代表MFは先発で起用されないのか。ファンからの人気は相変わらずだが「フィジカル不足」を指摘する声も【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年12月28日
ウォーミングアップを始めると、“田中チャント”がこだました
後半になると一方的にホームチームが押し続け、中盤で田中とレギュラー争いをするアンパドゥとアントン・シュタッハもの2人もゴールを決めた。また、試合後にファルケ監督が名指しで褒めちぎったのがブレンデン・アーロンソンだった。田中に代わって出場した背番号「11」をつけたアメリカ代表について、指揮官は次のように話している。
「今シーズンのパレスは非常にコンパクトで、それをこじ開ける解決法を誰も探し出せていない。さらにトランジションも素早く、とても危険なチームだ。そこで我々は守備はバックファイブで、ポゼッション時はバックフォーでプレーした。アーロンソンには試合前にこう告げていた。『キミはプレミアリーグで唯一、90分間で15キロメートル走れる選手だ。今日の試合では、その走力が必要なんだ』とね」
そして「重要な勝点3であり、(4-1の勝利は)得失点差の観点からも重要だった」とドイツ人監督は締めくくり、最後は集まった記者にビールを振る舞うほど上機嫌で会見を終えている。
「今シーズンのパレスは非常にコンパクトで、それをこじ開ける解決法を誰も探し出せていない。さらにトランジションも素早く、とても危険なチームだ。そこで我々は守備はバックファイブで、ポゼッション時はバックフォーでプレーした。アーロンソンには試合前にこう告げていた。『キミはプレミアリーグで唯一、90分間で15キロメートル走れる選手だ。今日の試合では、その走力が必要なんだ』とね」
そして「重要な勝点3であり、(4-1の勝利は)得失点差の観点からも重要だった」とドイツ人監督は締めくくり、最後は集まった記者にビールを振る舞うほど上機嫌で会見を終えている。
昨季、田中は当時2部リーグにいたチームに加わった。シーズン序盤は出場機会に恵まれなかったものの徐々にフィットしていき、瞬く間に主戦メンバーに成長、終わってみれば不動のレギュラーに定着した。そしてクラブの最優秀選手賞に輝くパフォーマンスで、名門クラブをプレミアリーグへの返り咲きに導いたのだった。
しかしながら、今季はシュタッハ、さらにショーン・ロングスタッフの加入もあり、ここまでリーグ戦の先発出場は7試合(17戦中)に留まり、合計出場時間はわずか637分。限られたチャンスで結果を求められる状況に陥っている。
大車輪の活躍を見せた昨シーズンに比べて、今季の田中は安定感を欠いているのは確かだ。それでも、前述のとおりここにきて重要な試合で連続を決めるなど、存在感を示し始めている。ファンからの人気は相変わらずで、パレス戦でも前半途中にピッチサイドでウォーミングアップを始めた際には、スタジアムの一角から“田中チャント”がこだました。
一昔前のアメリカのパンクパンド、ラモーンズの代表作とも言える「Blitzkrieg Bop(ブリッツリーグ・ボップ)」の歌詞の一部、「Hey Ho Let’s Go」にあやかった「A、O(エイオー=碧)レッツゴー!」が聞こえた。直後には、英国のスタジアムで頻繁に聞かれる「テキーラ」のメロディーに重ねて「タナカ!」のシャウトが続いた(ちなみにブライトンのファンが三笘のチャントとして使うのも、このテキーラである)。
しかしながら、今季はシュタッハ、さらにショーン・ロングスタッフの加入もあり、ここまでリーグ戦の先発出場は7試合(17戦中)に留まり、合計出場時間はわずか637分。限られたチャンスで結果を求められる状況に陥っている。
大車輪の活躍を見せた昨シーズンに比べて、今季の田中は安定感を欠いているのは確かだ。それでも、前述のとおりここにきて重要な試合で連続を決めるなど、存在感を示し始めている。ファンからの人気は相変わらずで、パレス戦でも前半途中にピッチサイドでウォーミングアップを始めた際には、スタジアムの一角から“田中チャント”がこだました。
一昔前のアメリカのパンクパンド、ラモーンズの代表作とも言える「Blitzkrieg Bop(ブリッツリーグ・ボップ)」の歌詞の一部、「Hey Ho Let’s Go」にあやかった「A、O(エイオー=碧)レッツゴー!」が聞こえた。直後には、英国のスタジアムで頻繁に聞かれる「テキーラ」のメロディーに重ねて「タナカ!」のシャウトが続いた(ちなみにブライトンのファンが三笘のチャントとして使うのも、このテキーラである)。



















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