【大宮】黒川淳史インタビュー|完全復活へ。大怪我に立ち向かうルーキーの胸中(後編)

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2016年07月21日

「同じ怪我をしたことあるアキさんは特に気に掛けてくれた」

ホーム初戦の第1ステージ2節・柏戦で掲げられた横断幕。ファン・サポーターからの愛情を改めて実感した。写真提供:大宮アルディージャ

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――怪我をしたことで変化したことは?
 
 先輩たちが励ますために声を掛けてくれたり、ご飯に連れて行ってくれたりしてくれます。アキさん(家長昭博)は大分時代の2008年に同じ怪我をしたそうなので、特に気に掛けてくれました。
 
 僕は将来的にスペインでプレーをしたいので、アキさんに経験談を聞いたりしました。僕が中学生の時にバルサとマジョルカの試合を観ていたらアキさんが出ていて、「この人ヤバいな」って思った記憶があります。そんな人が今やチームメイトですからね。
 
――プレー面の話はしていない?
 
 アキさんは感覚でやってそうですから、これといったことは聞いていません(笑)。
 
――自身の理想とする選手は?
 
 バルサのイニエスタですね。ドリブルでは相手に身体をぶつけられずにスルスルと抜けて行く。僕も身体が小さいので、相手に当たらないように、タイミングを学んでいます。
 
――イニエスタのパスにはあまり興味がない?
 
 そんなことはありません。僕もパスを捌けますし、参考にしていますよ。ゴールに直結するスルーパスが好きです。でも、やっぱり僕の特長はドリブルですから。最近は欲が出てきて、イニエスタだけじゃなく、ネイマールもチェックしています。
 
 勝ち負けも絶対に大切ですけど、ただ勝つだけではファン・サポーター以外は見てくれない。楽しませてこそのサッカーですから、大胆なドリブルも必要かなと。ただ、展開によって区別しています。
 
 サイドで持ったら、大胆に仕掛けていく。中央や密集地などでは、相手の体重移動を見ながら逆を突いてスルスルと抜けていく。
 
――最後に、復帰を後押ししてくれるサポーターにひと言お願いします。
 
 ホーム初戦だった第1ステージ2節・柏戦の時に、「黒川27待ってるぞ!」って横断幕があって……。「あぁ、憶えていてくれたんだな。期待してくれているんだな」と。
 
 改めてファン・サポーターの皆さんからたくさんの愛情を注いでもらっているんだと感じることができました。僕は当時、入院していましたけど、みんなから写真が送られてきて、すごく嬉しかったですし、感動しました。
 
 大宮にはJrユースからお世話になっていますし、怪我から復帰したらピッチで恩返しをしたい。自分のプレーに感動してもらって、またスタジアムに足を運んでもらえる存在になれるように頑張ります。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

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