長野のエースから「なでしこのエース」へ。得点王を独走する横山久美がクリアすべき課題

カテゴリ:日本代表

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年05月29日

「アメリカ相手でも、心折れずに仕掛けたい」(横山)

今年3月のリオ五輪アジア最終予選では2得点を挙げるなど、「個」で局面を打開できる攻撃の切り札となった。6月のアメリカ遠征は、代表定着に向けて貴重なアピールの場だ。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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新たになでしこジャパンを指揮する高倉監督は、選手に求める条件のひとつに、持久力、スピードを含めて「走れること」を挙げている。横山にとっては持久力が課題になるだろう。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 6月2日、5日にアメリカと国際親善試合を戦う“高倉ジャパン”に選出された横山は、高地コロラドでの第1戦に向けて、マスクを二重にしてトレーニングに励むなど対策を進めていたという。それも「アメリカ相手でも、心折れずに仕掛けたい」、「今回限りではなく、代表に定着できるよう頑張りたい」(横山)という決意の表われだろう。元日本女子代表でもある本田監督は、アメリカ相手にどこまで自分のプレーを出せるかが鍵だと話す。
 
「日本では身体を入れればほとんどボールを取られないパワーがありますけど、自分と対等以上の選手に対して、どう身体を入れて、どう身をこなして、バランスを取りながら点を取るか。アメリカの選手はリーチもスピードもあるので、緩急をつけることも大事になると思います。ぜひトライしてほしいですね」
 
 浦和L戦には、リオ五輪アジア最終予選をともに戦い、同じく代表に選出された大儀見(永里)優季(フランクフルト)と岩渕真奈(バイエルン)が観戦に駆け付けた。試合後には談笑する姿も見られたが、主力にのし上がるためには、彼女たちの背中ばかりも見ていられない。「長野から世界へ」――。クラブビジョン同様、世界と戦うなでしこジャパンのエースとなれるか。横山の挑戦ストーリー“第2章”がいよいよ幕を開ける。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

5月26日発売号のサッカーダイジェストは、オーバーエイジ特集。果たして、リオ五輪のオーバーエイジ候補は誰なのか? 本命、対抗、大穴で予想してみました。またU-23日本代表企画では「残り15枠を巡るサバイバル」に迫り、6月復帰予定の室屋選手(FC東京)にインタビュー取材。クラブダイジェストでは、J2で好調の札幌を取り上げています。

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