• トップ
  • ニュース一覧
  • 【リオ五輪代表】初招集組で明暗。ボール奪取でアピールした橋本。小川と三丸のSB勢はインパクト不足に終わる

【リオ五輪代表】初招集組で明暗。ボール奪取でアピールした橋本。小川と三丸のSB勢はインパクト不足に終わる

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年04月14日

小塚、三丸、小川の3人は実戦で自分の特長を発揮し切れず。

試合展開の影響もあり、小塚の攻撃センスは影を潜めた。サイドとボランチをこなすユーティリティ性は魅力だが……。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 逆に、中盤の小塚と、SBの小川、三丸は不完全燃焼に終わった印象だ。
 
 練習でサイドハーフとボランチで試されていた小塚は、清水戦で左サイドハーフとして先発。サイドよりもやや中央にポジションを取りながら、連係を意識した動きが見られたが、清水に押し込まれる時間帯も長く、持ち前の攻撃センスを十分に発揮することはできなかった。小塚が主戦場とする2列目は、手倉森ジャパンでもタレントが豊富な「激戦区」だけに、ポジション争いに加わるのは容易ではない。ボランチで見ても、同じ初招集の橋本に後れを取ってしまった。
 
 一方、SBは室屋成、松原健と主力クラスに故障が相次ぎ、“五輪への扉”は大きく開かれている状況だ。今回の合宿で最も“新戦力発掘”の意味合いが強いポジションだったが、小川と三丸は練習では及第点だったのに対し、清水戦ではともにインパクトに欠けた。
 
 とりわけ三丸は、ビルドアップの際に上がって行くタイミングを上手く掴めず、手を広げてボールを要求しても回ってこないシーンが何度かあり、クロスを供給した回数はわずかに3回。フィニッシュまでつながったものはなく、持ち前の精度の高さは影を潜めた。
 
「少し難しく考え過ぎて、中途半端な形に終わってしまった。もっと思い切って前に出て行って、シンプルにプレーできればチャンスも作れたんじゃないかなと。クロスは自分の精度もあるけど、味方がどこに合わせて欲しいのか見えて来なかった部分がある。このチームがやりたいことと、自分のプレースタイルは大きく違ってはいないと思うので、自分としては自信はありますが、今日みたいなプレーでは難しいと思う」(三丸)
 
 室屋や松原といった既存戦力の復活に懸けるのか、新たな戦力発掘を続けるのか。はたまた、オーバーエイジ枠という“ジョーカー”を使うのか。手倉森監督の悩みはもうしばらく続きそうだ。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
 

清水戦に先発した三丸だが、周囲との息が合わず、思い切りの良い前への仕掛けは見られなかった。本人も「今日のようなプレーでは難しいと思う」と反省。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

三丸同様、小川も得意とする左足キックの精度がイマイチ。リーグ戦でスタメン出場を続ける印象に比べると、パンチ力に欠けた。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

【関連記事】
【リオ五輪代表】落選組の野津田が挑むラストチャンス。「アイツは“持っている”」と手倉森監督が評するレフティの決意とは?
【リオ五輪】組分け抽選は本日!”最悪”はポルトガル、ナイジェリア、コロンビアとの同組か
【リオ五輪代表】楽しむスタンスは崩さない――。中島翔哉が「一番違いが出せる選手」への挑戦を誓う
【リオ五輪代表】ようやく「スタートラインに立った」小川諒也。自慢のクロスで五輪への扉を開けるか?
【リオ五輪代表】世界のスタンダードに追い付くために――。岩波が主将・副将不在のチームを牽引する

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ