「気持ちで負けず、冷静に戦えたし、セットプレーでも点を取れたので完璧だと思う」と今野が自画自賛。

ボランチで先発した今野⑮は、10分の米倉の負傷交代を受けて右SBでプレー。53分のCKでブロック役を完遂し、充実の面持ちで取材エリアを後にした。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)
CKから生まれたゴールには、ひとつの“嬉しい誤算”があったという。それはパトリックが“足”で決めたこと。金は冗談を交えながらゴールについて触れる。
「あの形自体はトレーニングどおりですけど、大体はヘディングで合わせる感じだった。ちょっとパスが短くなってパト(パトリック)の足もとに行く場合、大抵はゴール上に外していたけど、今日は足もとにボールが行って、珍しく入りましたね(笑)。パトが足で合わせた時に決めるのは、トレーニングで滅多に見なかったですから」
CKの緻密なサインプレーは、“今野と金のポジション変更”や“パトリックの正確なミート”という要素が重なり、ゴールという形で結実した。
「長谷川(健太)監督は『気持ちで負けるな』『冷静に戦え』『セットプレー』という3点を強調していた。気持ちで負けず、冷静に戦えたし、セットプレーでも点を取れたので完璧だと思う」
ブロック役を完遂した今野は、充実の面持ちで取材エリアを後にした。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)