「お金は自分だけのものじゃなく、家族全員のもの」
ここまでジェバリのキャリアを振り返ってきた。次に、プレースタイルと人物について考察したい。
ジェバリがオーデンセに加入した頃にクラブのスポーツダイレクターを務めていたイェスパー・ハンセンは、ジェバリのプレーについて引き出しの多さを評価していた。
「テクニックがあり、2トップの一角はもちろん、3トップではCFとウイングの両方に対応可能。戦術的な柔軟性があり、自身のプレーをチームのやり方に合わせることができる。フィニッシャーとしても優秀で、1対1にも強い。186センチの身長を生かして色んなプレーができる」(オーデンセ公式)
ジェバリ自身、ロナウジーニョが好きで子どもの頃からドリブルの練習にはずいぶん時間を費やしたそうだが、それでも「現代サッカーではマルチな能力が必要。だから、たくさんの選手から少しでも何かを得て自分のプレーに生かすようにしている」(オーデンセ公式)と語っている。
ジェバリが今季のデンマークリーグ13試合で記録したチャンスクリエイト数はリーグ2位の33。昨シーズンは、90分あたりのゴール期待値+アシスト期待値が0.72でこちらもリーグ2位の記録だった。フィニッシュに絡むだけでなく、八面六臂のプレーが特長と言える。
ジェバリがオーデンセに加入した頃にクラブのスポーツダイレクターを務めていたイェスパー・ハンセンは、ジェバリのプレーについて引き出しの多さを評価していた。
「テクニックがあり、2トップの一角はもちろん、3トップではCFとウイングの両方に対応可能。戦術的な柔軟性があり、自身のプレーをチームのやり方に合わせることができる。フィニッシャーとしても優秀で、1対1にも強い。186センチの身長を生かして色んなプレーができる」(オーデンセ公式)
ジェバリ自身、ロナウジーニョが好きで子どもの頃からドリブルの練習にはずいぶん時間を費やしたそうだが、それでも「現代サッカーではマルチな能力が必要。だから、たくさんの選手から少しでも何かを得て自分のプレーに生かすようにしている」(オーデンセ公式)と語っている。
ジェバリが今季のデンマークリーグ13試合で記録したチャンスクリエイト数はリーグ2位の33。昨シーズンは、90分あたりのゴール期待値+アシスト期待値が0.72でこちらもリーグ2位の記録だった。フィニッシュに絡むだけでなく、八面六臂のプレーが特長と言える。
一方、気になる点もある。昨シーズンに犯したファウルの数は48で、リーグで2番目に大きい数字だ。その前のシーズンの2020年2月に行われたブレンビー戦では悪い意味で注目の的になったことがあった。
前半に相手DFに危険なタックルを見舞い、後半に今度は別のDFに対して悪質なプッシングのファウルを犯す。プッシングされたDFは味方選手と激しく接触し、負傷交代を余儀なくされることになった。前半と後半のいずれのプレーも一発退場になっても不思議ではなく、大きな批判を浴びた。
アル・ワフダへの移籍について「家族のため」と語った通り、家族に対する思いはかなり強い。お金の最良の使い道について次のように話している。
「(最良の使い道は)母親にお金を渡すときだね。12歳で家を出てからずっと思ってきた事がある。『いつか両親に誇りを持ってもらおう』とね。母国の家族が食べ物を必要としているとき、医者に診てもらいたいときなど、どんなことでも喜んでお金を送る。大人になった今、お金は自分だけのものじゃなく、家族全員のものでもある。自分自身、父、母、兄弟のね」(B.T.)
また、オーデンセでは潤滑油のような役割を果たしていたようだ。あるチームメイトによるとジェバリは映画鑑賞や食事会などをよく企画していたそうで、チームの雰囲気づくりに気を配っていたことがうかがえる。
ジェバリのインスタグラムを覗いてみると、プロフィール欄に「SHOWTIME」と書かれているのに気づく。チュニジア時代にサポーターから「Mr.Showtime」と呼ばれていたことに由来するそうだ。これからパナスタでガンバのサポーターにどんなショータイムを提供してくれるのか。楽しみでならない。
文●鈴木肇
前半に相手DFに危険なタックルを見舞い、後半に今度は別のDFに対して悪質なプッシングのファウルを犯す。プッシングされたDFは味方選手と激しく接触し、負傷交代を余儀なくされることになった。前半と後半のいずれのプレーも一発退場になっても不思議ではなく、大きな批判を浴びた。
アル・ワフダへの移籍について「家族のため」と語った通り、家族に対する思いはかなり強い。お金の最良の使い道について次のように話している。
「(最良の使い道は)母親にお金を渡すときだね。12歳で家を出てからずっと思ってきた事がある。『いつか両親に誇りを持ってもらおう』とね。母国の家族が食べ物を必要としているとき、医者に診てもらいたいときなど、どんなことでも喜んでお金を送る。大人になった今、お金は自分だけのものじゃなく、家族全員のものでもある。自分自身、父、母、兄弟のね」(B.T.)
また、オーデンセでは潤滑油のような役割を果たしていたようだ。あるチームメイトによるとジェバリは映画鑑賞や食事会などをよく企画していたそうで、チームの雰囲気づくりに気を配っていたことがうかがえる。
ジェバリのインスタグラムを覗いてみると、プロフィール欄に「SHOWTIME」と書かれているのに気づく。チュニジア時代にサポーターから「Mr.Showtime」と呼ばれていたことに由来するそうだ。これからパナスタでガンバのサポーターにどんなショータイムを提供してくれるのか。楽しみでならない。
文●鈴木肇